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町田気象予報士が取材「流域治水」とは? この考えに密接に関係する「治水施設」の一つ『ダム』を取材 生活を支える役割のみならず災害を防ぐために行われている事とは? 鳥取県

日本海テレビ / 2024年9月4日 18時13分

日本海テレビ

突然ですが、「流域治水」ってご存知でしょうか。

「流域治水」とは、流域全体へ水害を防ぐための堤防やダムに加え、防災意識を高め、洪水被害を減らしていこうという考え方です。近年、全国で大雨災害が増加傾向にあります。そこで今回は、山陰の「治水施設」を取材しました。

今年8月、台風10号が山陰地方に接近。鳥取県琴浦町では、大雨により土砂崩れが発生。さらに去年8月、山陰地方を直撃した台風7号より川の水が増水し、橋が崩落。近年、大雨による災害は増加傾向にあります。

こうした中、水害から私たちの命を守っているのが治水施設です。そこでー。

町田朱理 気象予報士

「広い湖ですね。そして後ろ側に見えるのが、鳥取県西部の下流域を支える菅沢ダムです。今日はダムについて、見ていきたいと思います」

町田気象予報士が訪ねたのは、鳥取県日南町にある菅沢ダム。鳥取県西部を流れる日野川の支流に、1968年に建設。日南町から米子市・日吉津村の流域の治水・利水を担っています。

町田朱理 気象予報士

「こちらに来るまでに本当に広いなと思ったのですが、水の量見るからにあんまり 想像つかないんですが、どれくらいの貯水量があるのでしょうか」

国土交通省 中国地方整備局 日野川河川事務所 細木雅博さん

「25mプール、よく学校にある プールがあるかと思うんですけど、それで例えますと5万5000杯くらいです」

鳥取県内で最大の貯水量を誇る菅沢ダム。特別に、ダムの中へと案内してもらいました。ここで、気づいたのがー。

町田朱理 気象予報士

「結構水で(床が)濡れてますね」

国土交通省 中国地方整備局 日野川河川事務所 細木雅博さん

「上流側に水を貯めておりますので、岩盤にしみこんで入ってくる水をこちらから出して、岩盤からしみだしてくる水を、水の量とか圧力を測って、確認を行っております」

月に1度、すべての水圧計をチェック。こうした維持管理により、ダムは半永久的に使うことができると言います。大雨が降った際に放水できる量は、1秒間に約100立方メートル、お風呂の水500杯分です。量を調整しながら放水することで、下流域での洪水を防ぐのがダムの役割。ほかにも、農業用水などのための水を常に放流しています。

町田朱理 気象予報士

「今、台風シーズンではありますが、備えみたいなものはありますか」

国土交通省 中国地方整備局 日野川河川事務所 細木雅博さん

「水を貯める量・ポケットを 作るために水位を下げております。そのために、今流れている量が、上流から入ってくる量よりも多めに放流をしている状況です」

台風などによる大雨に備え、今の時期は、あえて水位を下げていると言います。そんな中、山陰地方に接近した台風10号。8月31日、台風が遠ざかったあと、菅沢ダムに行ってみると、ダム湖の水位は台風の前より低くなっていました。今回は降水量が少なかったことに加え、氾濫や洪水が起こらないよう考慮し、事前に少しずつ放流し、貯水量を調整していたのです。

水害から私たちの命を守るダム。こうした治水施設に加え、一人ひとりが防災意識を高め災害を「減らしていく」ことも重要です。

国土交通省 中国地方整備局 流域治水課 河口幸広 課長

「引き続き、流域のあらゆる関係者による流域治水の輪を広げて、流域のみなさんが自分事として流域治水を考えていけるようにすることで、流域全体の安心安全につなげていけたらと考えています」

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