「避難訓練があって安心」 島根原発の周辺に住む子どもたちを対象に防災訓練 2号機が12月に再稼働を控える中 島根県松江市
日本海テレビ / 2024年10月21日 17時53分
10月19日、島根県松江市で島根原発から5キロ以内の小学校や幼稚園を対象にした原子力防災訓練が行われました。
19日、松江市総合体育館に次々とやってきた大型バス。バスから降りてきたのは、島根原発のある松江市鹿島町の学校などに通う子どもたちです。島根原発で火災が発生したことを想定し、周辺に住む子どもや保護者を対象に3年に1度防災訓練が行われていて、今回で4回目となります。
参加するのは、島根原発から半径5キロ圏内にある、小中学校5校と、幼稚園2校に通うこどもたちや保護者など約1000人です。松江市原子力災害広域避難計画では、原発から半径5キロ圏内の区域は早めに避難を行うことが必要で、原子炉が損傷する可能性のある緊急事態などの際、保護者の迎えが間に合わない場合は、子どもたちを速やかに避難させ、避難所で保護者に引き渡すことを定めています。
訓練では緊急退避所となっている松江市総合体育館に移動し、各学校とも、おおむね30分で到着。松江市によりますと、訓練は予定通り進み、子どもたちは、避難所に迎えにきた保護者に引き渡されました。
鹿島町在住の保護者
「仕事中とかに迎えに行けるかなとか心配ですけど、こういう避難訓練があって安心して過ごせます」
「実際にやってみて動いてみてわかることもたくさんあったので、非常に良かったんじゃないかなと。住んでる方は原発が小さい頃からあるので、そんなに不安ということは大きくはないんですけど、事故が起きたときにはやっぱり子どもたちもいるので、どういうふうにしていくかというのは考えないといけないなと思います」
島根原発2号機は10月28日に、燃料を原子炉へ入れる「燃料装荷」を始める予定で12月上旬の原子炉起動による「再稼働」に向けて、準備が進められています。
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