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「お父さん、お母さんは亡くなったし、妹と血がつながるのは私だけです」 拉致問題について考える講演会 島根県初の開催 拉致被害者の家族らが当時の実体験を語る

日本海テレビ / 2024年11月11日 18時3分

日本海テレビ

政府主催の拉致問題について考える講演会が島根県で初めて開催され、島根県出身の拉致被害者の家族らが当時の実体験を語りました。

和田佑介さんの叔父 林健さん

「(22年前の)5月7日、会社から突然無断欠勤だと連絡が入りびっくりしました。風化しないで、早くなんとか安否だけでも知りたいです」

こう話すのは、22年前、北朝鮮によって拉致された可能性がある江津市出身の和田佑介さん(当時25歳)の叔父、林健さんです。11月10日、益田市のグラントアで開かれた「拉致問題を考える国民の集い」。政府が拉致問題を風化させないために全国各地で開催していて、島根県では初めての開催です。講演会には林さんのほかに、51年前、益田市で行方不明となった益田ひろみさん(当時20歳)の姉が登壇し、悲痛な思いを訴えました。

益田ひろみさんの姉 石川景子さん

「皆さん協力してくれますがそれでもだめで、お父さん、お母さんは待たずに亡くなったし、(妹と)血がつながるのは私だけです」

拉致被害者と、帰国を待つ家族も高齢になり、時間の猶予がありません。また、この日は、横田めぐみさんの弟、横田拓也さんの姿もー。

横田めぐみさんの弟 横田拓也さん

「日本の主権が侵されてるわけですから、誰かの話じゃないんです。大きな力でこの問題を解決するしかありませんから、一人ひとりに課せられた我が事の問題として、ぜひ一緒にこれからも戦ってください。そして、ご支援いただければと思います」

石破政権に対し、全員の帰国に向け、強い姿勢で働きかけてほしいと述べました。

講演を聞いた人

「はじめてああいう家族の方々の話を聞いて…本当、胸にジンときました」

「私と年齢が近い女の子が急に外国に連れていかれて、つらい思いをしていることにびっくりしました。私の友達にそういうことを知っている人があんまりいないんですよ。だからわたしが伝えていったりもしていきたいなと思いました」

急務となる拉致問題の解決。拉致被害者全員の一刻も早い帰国が求められます。

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