「子ども連れだと難しい」と課題も… 島根原発事故に備え過去最大規模の避難訓練 12月の再稼働控え30キロ圏内の自治体参加 同時地震も想定し複合防災 島根県
日本海テレビ / 2024年11月17日 13時59分
12月に予定される島根原発2号機の再稼働を前に、島根県で11月16日、原発事故を想定した過去最大規模の避難訓練が行われました。訓練には島根原発から30キロ圏内にある松江市と出雲市、それに安来市から合わせて355人の住民が参加し、原発事故と地震の同時発生を想定した複合的な防災訓練も盛り込まれました。
島根・鳥取両県に広がる30キロ圏内の住民は45万人以上。多くが個人の車両や避難バスを使い、短時間で島根県西部や鳥取県東部、さらに近隣の岡山県などへ移動することになります。このため、避難先への誘導や現地での受け入れ体制の整備のほか、中継点で車両の放射線量を確認する作業など、多岐にわたる対応が計画されています。避難先の一つ、島根県大田市の中学校では、地域住民も協力し炊き出しを行うなど、官民一体となって受け入れ手順を確かめていました。
今回は地震の同時発生も想定し、能登半島地震で道路が寸断された事例を参考に通常とは異なる避難ルートを設定。さらに、建物の倒壊に備えた屋外避難なども実施されました。参加者からは「子ども連れだと、食事をする場所が狭くて難しい」といった声の一方、「訓練は必ずやった方がいいと思う。少しは安心感が出る」などと評価する声も聞かれました。島根県の丸山知事は「原発の安全運転が第一だが、避難計画の迅速な実行も必要」と訓練の意義を強調しました。
16日には鳥取県でも避難訓練があり、原発から30キロ圏内にある米子市と境港市の住民約170人が参加しました。12月の原発再稼働を前に、避難計画の周知や協力体制の整備など、改めて周辺地域の住民の安全確保に向けた取り組みが重要となっています。
この記事の動画はこちらから再生できますこの記事に関連するニュース
-
『原発事故』を想定した防災訓練 市民がバスでの避難方法や被ばく量の測定手順など確認「慌てないように冷静に行動したい」 滋賀・高島市
MBSニュース / 2024年11月16日 18時0分
-
島根、鳥取で原発防災訓練 12月再稼働、島根2号機
共同通信 / 2024年11月16日 17時29分
-
東通原発1号機事故想定し訓練 青森、屋内退避対象に交通規制も
共同通信 / 2024年11月9日 13時9分
-
【記者解説】女川原発が再稼働へ 国内最高レベルの防潮堤…住民避難の在り方は? 福島県
福島中央テレビニュース / 2024年10月29日 18時52分
-
原発5キロ圏の児童ら避難訓練 12月再稼働、島根2号機
共同通信 / 2024年10月19日 18時35分
ランキング
-
1名古屋駅前の「名古屋ビルディング」で男子トイレの壁紙が燃える不審火 前日にも焦げた紙と床のカーペットに燃えた跡見つかる
CBCテレビ / 2024年11月17日 8時10分
-
2埼玉栄高校でグラウンド整備用の車が横転、助手席の男子生徒死亡…のり面に乗り上げたか
読売新聞 / 2024年11月17日 6時50分
-
3パチンコ店経営者が語る「ライター来店バブル」の実態。“演者のギャラ事情”を暴露
日刊SPA! / 2024年11月17日 8時25分
-
4選挙最中の永田町襲撃 半年前から周到準備か 動機やガソリン入手経路に謎も
産経ニュース / 2024年11月17日 10時0分
-
5熊本市電、赤信号で交差点に進入…運転士「信号の故障と考えて進行した」
読売新聞 / 2024年11月17日 10時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください