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「喜びを花で表せたら」 チューリップの”山上げ作業” 開花を遅らせる独自の取り組みで長い期間花を楽しむ 鳥取県南部町

日本海テレビ / 2024年12月4日 17時30分

日本海テレビ

長い期間、花を楽しんでもらうための独自の取り組みです。鳥取県南部町にある「とっとり花回廊」で12月4日、大山の中腹にチューリップの球根が入った鉢を運ぶ”山上げ作業”が行われました。

赤やピンク、黄色など色とりどりのチューリップ。鳥取県南部町にあるとっとり花回廊では、毎年春、チューリップまつりが開催され、200品種、16万球のチューリップが咲き誇っています。

実は、このチューリップ長い期間楽しんでもらおうと花回廊では4年前から独自の栽培方法に取り組んでいます。大山の麓、標高630メートルに位置する大山町香取地区では、4日朝、とっとり花回廊の職員25人が、冷え込む寒さの中、花回廊からチューリップの球根を植えた2500もの鉢を運び、設置する作業を行いました。

一つの鉢には6個ずつの球根が植えられていますが、イノシシやネズミなどに荒らされないよう被害防止のネットがかぶせられています。この作業は、チューリップの開花時期を遅らせるのが狙いで、標高が高く寒い所に一時期、鉢を移動させることから、”山上げ作業”といわれています。

これらの鉢植えで咲いた花は、”山上げチューリップ”とも呼ばれていて、来年春に開催されるチューリップまつりなどで4月中旬から下旬にかけて開花するということです。

山上げ作業した職員

「寒いけどこうやって頑張って(山へ)持って上がって、皆さんにきれいな花を見ていただきたいと思います。春を楽しみにしていてください」

とっとり花回廊 原明仁 企画課長

「1週間から10日、開花時期が遅れますので、その分遅れて楽しむことができます。じっと寒い中で我慢しているので、咲いた時はすごく球根も充実して、いい花を咲かせてくれます」

このほか花回廊では、冬でも楽しめる”ウインターチューリップ”を独自の手法で栽培しています。球根を冷蔵処理し、外気温との温度差で開花時期の調節を行う特殊な方法で、今シーズンは12月中旬から来年1月下旬に見頃を迎えるということです。

とっとり花回廊 原明仁 企画課長

「(ウインターチューリップでも )一足早い春を皆さんに、心の中でぽっとあたたかいものが生まれてもらえたらなと。喜びを花で表せたらなと思っています」

12月中旬からは赤、黄色、オレンジなどの「クリスマスバージョン」が、そして12月末からは紅白と桃色などの「正月バージョン」のチューリップが楽しめるということです。

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