就任して約4か月 地元・鳥取への思いも…「地方創生」「防災庁の設置」「原発」など石破首相が語ったことは?
日本海テレビ / 2025年2月11日 19時21分
日本時間2月8日、初対面の2人による日米首脳会談を行い、高い評価を得た石破首相。首相就任以前から一貫して主張してきた地方創生の実現や防災庁の設置など、石破首相が進める政策を日本海テレビの単独インタビューで聞きました。(1月30日取材)
世界有数の災害大国である日本。石破首相は、頻発する災害に備えるために、「防災庁」の設置を目指しています。去年11月には、設置に向けた準備室を立ち上げ、構想の実現に向かって進んでいます。地方防災へのビジョンを聞きました。
Q.地方の防災に必要なことは?
石破茂 首相
「地震、それから大雨、大雪、いろんな災害がありますがね、地震の予知ってのはかなり難しいんだけども、でもその精度を上げていくってことに努力していきたいと思いますね。例えば、気象衛星を新しいのを打ち上げる。あるいは、いろんな分析のコンピューターを能力を上げていくということで、いつどこでどんな災害が起こりますかっていうことが、事前に分かる、そういう精度を上げていきたいってのはあんだけども、そうかといって災害を防ぐことは100%なんかできるわけがない。そうすると仮に、そういう目に遭っちゃった時にどこぞに避難するわけですよね。学校の体育館で雑魚寝なんちゅうことじゃなしと、やはりきちんとプライバシーが確保される、人間として尊厳がある生活ができる」
避難所の環境改善に取り組み、災害関連死の発生を減らしていきたいといいます。
石破茂 首相
「家壊れちゃった、自分も傷ついた、家族も傷ついた、将来どうなるか分からないって人にこそ、最も良いというか手厚い支援をすべきだと思いますね。これはねぇ、本当にこう急いでやらんといけんことですわね。それは予報の精度を上げるとか、予知の精度を上げるということに比べれば、本当にやりゃあできることです」
また、1月10日、13年ぶりに営業運転を再開した島根原発2号機。全国で唯一、県庁所在地に立地する原発です。原発の必要性についてはー。
石破茂 首相
「東日本大震災、原発事故。もうあれずいぶん前のことだよね、だからもう原発ガンガンやっていいんだよねという話にはならんのであって、やっぱり原発のその安全の度合いっていうのは、これから先も最大限に高めていかなければならんでしょ。本当にあらゆる観点から、原発の安全性が確認されたということになるならば、原発の再稼働っていうのはやっていかなければいかんのだけども、やはりこう水力とか、あるいは小水力に、いまさらどでかいダムを造るわけにはいかんのでね。小水力、地熱、太陽光、風力、そういうようなもののウエイトってのは、上げていきながらも、やはり原子力ってのは安全性を確認した上で、稼働させていくっていう、そういうようなエネルギーの組み合わせは大事なことでしょうね」
去年10月に内閣総理大臣に就任して約4か月。これまでを振り返って自己評価はー。
石破茂 首相
「そりゃ自分の評価は最もきつくなけりゃないけんのでしょうな。それは一生懸命やり、周りの人たちにも支えてもらっちゃおるんだけれども、もっとあれをせにゃいけん、これをせにゃいけんてのがいっぱいありますよ。だから日々、少しでも良うするように、努力せんといけんちゅうこっちゃないですか」
鳥取県で初めて、総理大臣に選出された石破首相。全国的に支持率は低迷していますが、県民からの期待は高いままです。県民に対する思いとはー。
石破茂 首相
「鳥取県で初めて総理大臣にならせてもらったってことだからね。それは、もう今年で(議員生活)40年目になるんだけども、まぁ私みたいなもんを、長いこと出してもらって、やっぱりこう出して良かったなって言ってもらえるようなことを少しでもせんといけんのじゃないですかね」
そして、石破首相がこれまで、一貫して訴えてきた「地方創生」。地方の人口減少が続く中、どのような形で地方創生を実現していくのでしょうか。
石破茂 首相
「人口1000人当たり、何件婚姻届が出ましたかっていうのが婚姻率っていうんだけども、婚姻率が低い所ほど人口が減るということになっとるんですがね。うちの県(鳥取県)は、赤ちゃんが生まれる率、出生率は高い。よその県から来られる人も多い。だけども、なかなか人口増えないのは、なぜなんだろうというと、やっぱり若い人が、出て行っちゃうってことがあるんですよね。よその県のよその東京都とかそういう所へ出て行っちゃう。それをどうやって止めるかっちゅうことなんでしょうな。あるいは大学は、鳥取で出たけども、よそへ出て行ったきり帰ってこんと、鳥取でも島根でもそうなんだけど、なかなか若い人たちに刺激がない、日々ワクワク、ドキドキしないってなところがあるんでしょうな」
人口が減っていく中、山陰両県に雇用を生み出す手段とはー。
石破茂 首相
「農林水産業、観光業、そういうものの生産性って決して高くないわけですよね。労働時間は短くなったけれども、付加価値ってそんなに上がってこなかったって、分野はたくさんあるわけで、そういう農業、漁業、林業、そういうものの付加価値を上げていく。あるいはインバウンドがこれだけ来るようになりましたと。国内は人口どんどん減っていくんだけども、海外から来るお客さん。これに富士山と京都と東京だけじゃありませんよっていう。そういうような観光の部分の付加価値を上げていくってことは、鳥取でも島根でも可能性はまだまだあるんじゃないですかね」
改めて、首相が考える山陰地方の可能性とはー。
石破茂 首相
「鳥取にしても島根にしてもね、そりゃ自然も豊かだ、食べ物もおいしい、人は勤勉だということがあるわけで、もちろん新幹線とかさ高速鉄道とか高速道路とか4車線化とか、それだけでは人は増えないんだよね。そういうこともきちんとやっていくけれども、やっぱりそういう農林水産業だのサービス業だのそういうところで、やっぱりワクワク、楽しいなみたいな。その面白いな、楽しいなっていうのを増やしていくそういうのが大事だと思いますね」
地方創生や防災力強化などの重要課題について、スピード感を持って実現できるのか。石破首相の実行力が問われています。
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