博多“ストーカー殺人” 元交際相手に懲役20年の判決 検察求刑は懲役30年
日テレNEWS NNN / 2024年6月28日 16時20分
福岡市のJR博多駅前で元交際相手の女性をストーカー行為の末、殺害した罪に問われた男に対し、懲役20年の判決が言い渡されました。福岡地裁前から中継です。
福岡地裁では午後3時から寺内進被告の判決公判が開かれ、裁判長は寺内被告に対し懲役20年の判決を言い渡しました。寺内被告は、証言台の前に立ってまっすぐ裁判長の方を見て判決を聞いていました。
判決によりますと、寺内被告は去年1月、JR博多駅近くで元・交際相手の川野美樹さん(当時38)に偶然会って、つきまとい包丁で多数回刺して殺害しました。
今月17日から始まった裁判員裁判で寺内被告は川野さんを殺害したことを認める一方、待ち伏せをしたことについては一貫して否認していて、ストーカー規制法違反が認められるかが争点となっていました。
先ほど福岡地裁の冨田敦史裁判長は「約3分間と比較的短い時間の立ち止まりで、待ち伏せと言えるかは疑問が残る」として寺内被告が川野さんを待ち伏せしたことは否定した一方、恋愛感情やそれに基づく恨みの感情からつきまとったことはストーカー行為にあたるとしてストーカー規制法違反は成立するとしました。
検察は懲役30年を求刑していましたが、裁判長は殺人と傷害、銃刀法違反、ストーカー規制法違反の罪で寺内被告に懲役20年の判決を言い渡しました。
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