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【陸上】100mH福部真子 ライバルたちへの思い「そういう存在がいるのはありがたい」 競い合いつかんだパリへの切符

日テレNEWS NNN / 2024年7月1日 18時24分

パリ五輪を決めた福部真子選手(左)をライバルたちが祝福(写真:松尾/アフロスポーツ)

パリ五輪の選考大会である第108回日本陸上競技選手権大会女子が、6月27日から30日まで4日間行われました。大会最終日30日の女子100メートルハードルでは、福部真子選手が12秒86秒で優勝。初の五輪代表をつかみました。

昨年、世界選手権の参加標準記録を切っていましたが、大接戦の末に4位に終わり、代表を逃した福部選手。「去年の出来事は自分の競技人生での分岐点となった」と今大会は準決勝で12秒75をマークし、パリ参加標準記録(12秒77)を突破。優勝すればパリ五輪出場が決まる中、重圧をはねのけました。

表彰台に入った寺田明日香選手や田中佑美選手、今回欠場となった青木益未選手らと、近年しのぎを削りあってきた女子ハードル。2019年に寺田選手が日本人で初めて13秒の壁を突破してから、ライバルたちが入れ替わりに記録を伸ばして、現在は福部選手が12秒73の日本記録を持ちます。

準決勝で福部選手が標準記録を突破すると、周りの選手がレース直後に祝福。決勝でもパリを決めた福部選手をたたえる姿がありました。福部選手は「2人(寺田選手、田中選手)や青木さんがいるおかげで、まだ食らいついていきたい、もっともっと記録を伸ばしたいと思える。ライバルがいるっていうのは緊張するし、嫌だなって思うんですけれど、ライバルがいないと自分自身が成長できない。そういう存在がいるのはありがたい環境」と競い合ったライバルであり、世界に挑む仲間たちについて語りました。

レース後、寺田明日香選手はライバルたちと健闘をたたえあう(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

2位の田中選手はワールドランキングでの五輪が濃厚。一方、3位の寺田選手は2大会連続五輪は厳しい状況へ。2013年には一度競技を引退しながらも、21年の東京五輪に出場した寺田選手は「これが最後の日本選手権になるかもしれない」とレース後に涙。

それでもゴール直後の福部選手には「本当におめでとう。頑張ってきてねって」と会話を明かし、「かわいいやつらです」と照れ笑い。競い合ったライバルの存在には「選手としてはきついですよ(笑)」と本音もこぼしつつ、「 ライバルがいないと楽しくないですし、嫌だなって思いもありつつ、みんなが頑張っているからいい時間だった」と晴れやかな表情で締めました。

一夜明け、福部選手はパリ五輪内定者会見に出席。「昨年の日本選手権で標準を突破しながら4位で落選してから、ずっともう一度強くなって戻ってくると思っていた。その気持ちが予選、準決勝、決勝でハイアベレージで走れた要因かな」と激闘を振り返ります。また「自分の最高のパフォーマンスを出して、12秒5台を出して、決勝にいけるように走っていきたい」と活躍を誓いました。

▽決勝結果(風-0.2メートル)

1位 12秒86 福部真子

2位 12秒89 田中佑美

3位 12秒91 寺田明日香

パリ五輪代表内定者会見で意気込みを語った福部選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

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