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“泳ぎが苦手” プール授業で小4男児、溺れて死亡…なぜ 相次ぐ子どもの事故どう防ぐ?

日テレNEWS NNN / 2024年7月9日 5時57分

日テレNEWS NNN

高知市で先週、小学校のプールの授業中に男子児童が溺れ、その後、亡くなりました。学校側は、“泳ぎが苦手”だと認識していたといいますが、なぜ事故は起きてしまったのでしょうか。

    ◇

高知市立長浜小学校 中村仁也校長

「大切な子どもの命がなくなったということ、誠に申し訳ありませんでした」

今月5日、高知市で、水泳の授業中に事故が起きました。

小学4年生の男子児童がプールで溺れ、病院に救急搬送されましたが、その後、亡くなりました。

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事故当日、児童のうち、水泳が得意な10人は25メートルを泳ぎ、教頭がプールサイドから見ていたといいます。

一方、亡くなった男子児童を含む、泳ぎが不得意な14人は、プールの中から2人の教諭が見ていました。

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プールの縁につかまって“バタ足”の練習をしていたといいますが、校長によると、教諭が1人ずつ指導していたため、死亡した男子児童から目を離した瞬間があったということです。

しかも、今回、事故があったのは、小学校ではなく中学校のプール。この小学校では、プールのろ過ポンプが故障していたため、近くの中学校のプールを借りて授業を行っていました。

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中学校のプールの深さは、端で114センチ、最も深いところでは132.5センチあったといいます。

亡くなった男子児童が発見されたのは、水深130センチほどのところで、児童の身長はわかっていませんが、同級生の保護者は120センチ未満くらいだったと話しています。

    ◇

泳ぎが得意ではないグループにいた男子児童。実は、その中でも、特に配慮が必要な児童だったといいます。

──(男子児童について)どう聞いていた?

高知市立長浜小学校 中村仁也校長

「『泳力がしんどい』と聞いていました。小柄なお子さんでもありますので」

──(泳ぎが)苦手だという認識は、校長先生にもあった?

高知市立長浜小学校 中村仁也校長

「はい。泳ぎが得意でない子どもたちの中にも得意・不得意ありますので、そういう意味では、配慮はもちろんしている」

学校の説明を聞きにきた、保護者たちからは…

同級生の保護者

「(亡くなった児童は)子どもが言うには、一緒にゲームして遊んだりサッカーが好きな子だったと聞きました」

同級生の保護者

「いくら説明を聞いても、『どうして?』ということしか出てこない」

事故を受けて高知市の教育長は、高知市立の小中学校の校長に対し、今年度の水泳授業中止の方針を伝え、参加した校長から反対意見はでなかったということです。

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3年前、別のプールで記録された防犯カメラの映像では、プールの中央付近で、1人の子どもが溺れていますが、周りが気づく様子はありません。(※今回の事故とは関係のないプールです)

溺れ始めて約12秒後──。

気づいた職員が飛び込み、救助。子どもは無事だったということです。

    ◇

子どもの水の事故は、“静かに溺れ、気づきにくい”といいます。

どう防げばよいのでしょうか?

水の事故に詳しい専門家は…

水難学会 斎藤秀俊理事

「配慮すべきことで言えば、子どもたちを(プールに)入れる前に、先生が中に入っていろいろなことを確認すること。

たとえば、どの位置から子どもたちが見えづらくなるとか、あるいは、どういったところにいくと、子どもたちに危険が及ぶかどうか、あらかじめ検証することが重要になってきます」

今回のようにプールの故障などを理由に、普段は使用していないプールを借りて使うケースは、少なくないといいます。

水難学会 斎藤秀俊理事

「代替プールを使うということでの危険性、あるいは、気をつけるべきことを、しっかりと情報として確認をして、それから(水泳授業を再開する)という順番でいいと思います」

(7月8日放送『news zero』より)

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