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“女子は理系に向かない”とは思い込み? 女子生徒がIT企業など訪問の新プログラムとは

日テレNEWS NNN / 2024年7月11日 18時24分

日テレNEWS NNN

女子は理系には向かないといった無意識の思い込みを超えて、関心を広げられるよう、女子中高生が、IT産業やメーカーの工場などを訪問できる新しいプログラムが発表されました。

このプログラムには、旭化成、サントリー、本田技研、LINEヤフー、JR東日本、MUFGなど15社と理化学研究所が参加。あらかじめ登録した女子中高生がオフィスや工場などを見学し、現場で働く女性社員と交流するもので、オンラインでの対応もあり、全国から参加できるということです。

11日はトライアルとして、昭和女子大附属中学と高校の学生の希望者およそ20人がLINEヤフーのオフィスを見学しました。3Dプリンターなどを見たり、それで作られたものを実際に手に取ったりしていました。生徒たちとLINEヤフーで働く女性エンジニアとの交流会も行われました。

生徒からの「なぜ理系は男性のものといった思いこみがあるのか」という質問に、女性エンジニアは「私は数学などが好きで、理系に進学したが、私より年齢が上の世代では、こういった分野であまり女性がいないのでそちらに進みにくいということがあったのかな」などと答えました。

またAIに仕事を奪われないために必要な技術や知識については、「今すでに簡単なプログラムはAIに作ってもらっている。しかし、それを実際に使うかどうかは人間が判断している。正しく判断するには、今までと同じ技術や知識が必要で、これまでは高度なエンジニアだけに必要とされていた技術や知識が今はすべてのエンジニアにとって必要だ」などと説明がありました。

日本では、エンジニアに占める女性の割合が、およそ17%と先進国の中では低い現実があります。企業は、深刻な人手不足の中、男性だけでは社員が足りないほか、新しいサービスや商品を作るためには、技術開発や企業戦略、設計、デザインなど様々な分野で、女性を含む多様な視点を必要としていて、経団連の調査でも、理工系の女性を増やしたいという企業は全体の6割を超えているということです。

プログラムを主催した公益財団法人山田進太郎D&I財団が中学生を対象に調査したところ、実際に理系分野で働く女性に話を聞くと、「理系職種への関心」が約3倍になったということです。そこで、今回のプログラムを始めることにしたもので、特に大学への進学にむけて、文系理系に分かれる前の早い段階で女性の先輩と出会い理系の仕事の内容を知り、興味があるものを選択してもらう後押しをしたい、理系は男性のものといった考えではなく、女子生徒にも理系の技術でできることに憧れてもらいたい、と話しています。

このプログラムに参加する企業の担当者は「多様性やイノベーション、昨日まで世界になかったものを創造するために、エンジニアや研究者の女性が活躍している」「女子だからといって夢がかなわないはずがない、自分が好きなことを仕事にできるよう後押ししたい」「女性のニーズが高まる中、家電製品の設計担当に女性が入ることで機能が追加された」など、女性技術者の必要性を強調しました。

職業体験プログラムは今月始まり、申し込みは専門のホームページで11日、開始だということで、夏以降もプログラムを続けるとしています。

■参加申し込み■

公益財団法人山田進太郎 D&I財団のHP 「Girls Meet STEM」プログラム

https://www.shinfdn.org/gms

7月11日 申し込み開始

対象は中1~高3女子(性自認が女性の人含む)

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