トランプ氏“暗殺未遂” 20歳容疑者は…同級生「いじめられていた」
日テレNEWS NNN / 2024年7月15日 21時31分
演説中に銃撃されたアメリカのトランプ前大統領ですが、テレビ中継もされている中、起きた事件に衝撃が走っています。その場で射殺された容疑者の男。100メートル以上離れたトランプ氏を狙うことは可能だったのでしょうか?
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命を狙われてから丸1日。拳を軽く突き上げ飛行機を降りたトランプ前大統領。負傷した右耳は、白いガーゼのようなもので覆われていました。
世界を震撼(しんかん)させた瞬間を“力強さ”というアピールに変えたトランプ氏。今、こう語っているといいます。
トランプ前大統領(ワシントンエグザミナーより)
「これは全米、いや全世界を団結させるチャンスだ」
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それは、演説開始から6分22秒後のことでした。
響き渡った複数の銃声。その際に撮られた写真には、銃弾とみられるものが写っていました。銃弾は、トランプ氏の右耳を貫きました。
しゃがんだトランプ氏に急いで覆(おお)いかぶさるシークレット・サービス。そして銃撃から約1分3秒後。あの瞬間が生まれました。
拳を突き上げ、「ファイト」と叫んでいるように見えるトランプ氏。実はその30秒ほど前…
「狙撃犯は倒れた、移動できるか? 移動しろ!」
狙撃犯が倒れたことを確認した上で立ち上がったのでしょうか。
奇跡の1枚ともいえる写真を撮影したのは、銃撃の恐怖がぬぐえない中、最前線でカメラを構えていたカメラマンです。
AP通信 エバン・ブッチ氏
「銃声を聞いた時、歴史的な瞬間だと確信し撮るべきだと思いました。ジャーナリストがやるべきことです」
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世界を震撼させた暗殺未遂事件。銃撃の直後、トランプ氏の左後方にいた観衆は立ち上がり、左方向を見ていました。この視線の先にいたのが…
「男は撃たれたようだ」
銃撃直後、シークレット・サービスによって射殺された、トーマス・クルックス容疑者(20)です。トランプ氏の命を狙った容疑者として捜査が進められています。
クルックス容疑者が銃を構えていたとみられるのは建物の屋根の上で、トランプ氏が演説を行っていた会場からは120メートルほど離れていて、警備の対象外だった場所です。2人の間を遮るものは何もなく、クルックス容疑者はトランプ氏の姿をしっかりと確認できる状況だったとみられます。
AP通信によると、事件前、地元警察には「不審な男がはしごを登っている」という通報が入っていたことが新たに判明。地元警察ははしごを登り、クルックス容疑者の姿を確認したといいます。しかし、クルックス容疑者に銃を向けられ、一時避難。そのすきに銃撃が始まったということです。
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世界を震撼させた20歳の青年。どんな人物なのか…
2年前、高校の卒業式に出席した時の映像では晴れやかな笑顔を見せていた青年は、高校時代に成績優秀で表彰されたこともあったといいます。ただ、同級生によると…
同級生
「彼はいつもいじめられていました。彼はランチの時、1人で座っていました。仲間はずれでした。ほかの生徒がそれを面白がり標的にしていました。これが引き金になったとは言いたくないけど…わからないです」
「彼は服装をバカにされていたんだと思う。狩りをする格好の服を着ていることもあった」
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いじめられていたというクルックス容疑者。その後、介護施設に勤め、勤務態度に問題はなかったといいます。そんな20歳の青年が、約120メートル離れた位置からトランプ氏を狙うことは可能なのか。
クルックス容疑者の遺体のそばから発見されたのは、「AR15型」という半自動小銃です。殺傷力が高く、過去の銃乱射事件でも何度も使用されたことのある銃で、アメリカでは合法的に購入することができます。
アメリカメディアは、クロックス容疑者の父親が購入したものだと報じています。そんな父親の銃を使って練習していた可能性も新たに浮上。クルックス容疑者は約180メートルの射撃場がある施設の会員だったといいます。
動機につながるものは出てきていないということですが、FBI(=連邦捜査局)は単独犯とみて捜査しています。
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