「太平洋・島サミット」首脳宣言 中国強く意識 経験者採用の首相通訳“初の国際会議”
日テレNEWS NNN / 2024年7月21日 12時43分
太平洋の島国を招き開かれた「太平洋・島サミット」。首脳宣言は参加していない中国を強く意識したものとなりました。その理由とは。
今年で27年目を迎える「太平洋・島サミット」。
本番当日、総理官邸を訪れる1人の外務省職員の姿が。
外務省職員 小幡奈々江さん
「緊張はしています」
6年前、経験者採用で外務省に入省した小幡さん。今回、岸田首相の英語通訳として“初の国際会議”に臨みます。
小幡さん
「日本を代表して交渉や2国間関係に携われるのは非常にやりがいがある」
その「太平洋・島サミット」。
実は今、重要性が高まっていて、サミットの「影の主役は」この場にいない、中国でした。
太平洋の島国に進出する中国。経済や軍事の分野で影響力を強めています。
サミット直前、中国はわざわざソロモン諸島などのトップを北京に招きました。ある政府関係者は「日本と島国の関係を牽制した」とみています。
そして迎えたサミット本番。
小幡さん
「ふたたび議論を深めることをとても楽しみにしていました」
首脳宣言では、中国などを念頭に「武力による一方的な現状変更の試みへの強い反対」との文言が盛り込まれました。
NNNは、中国と接近するソロモン諸島の首相に本音を聞いてみました。
(Q:中国とソロモン諸島の関係をどう考えていますか?)
ソロモン諸島・マネレ首相
「私たちはすべてのパートナー国と連携しています。日本、オーストラリア、中国、すべてです」
「中国、日本ともに重要だ」とバランスを重視する外交姿勢が浮き彫りに。
外交の最前線に総理通訳として臨んだ小幡さんはどう感じたのでしょうか。
小幡さん
「総理や外務大臣の一番近くで最前線に立たせていただくなかで、自身として外交を今後日本としてどのように展開していきたいか、外交官としても成長していきたい」
外務省は今年度も、来月から小幡さんのような経験者の採用を行うことにしていて、いっそうの人材強化をはかる考えです。
この記事の動画はこちらから再生できますこの記事に関連するニュース
-
中国の「言いなりになることは…」大国の間で揺れる南の島・フィジー ランブカ首相が語る“中国との距離感”
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月21日 6時30分
-
島サミット 幅広い協力で海洋秩序を守れ
読売新聞 / 2024年7月19日 5時0分
-
太平洋・島サミットで首脳宣言採択「武力による現状変更へ強い反対」中国をけん制する狙い
日テレNEWS NNN / 2024年7月18日 17時37分
-
中国念頭「力の現状変更反対」=島サミット宣言に明記へ
時事通信 / 2024年7月17日 20時11分
-
太平洋18の島国トップが東京に集結「太平洋・島サミット」 存在感を強める中国 日本の狙いとは
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月15日 16時32分
ランキング
-
1急増の外国人観光客に人気の公道カート 事故や苦情が増加 安全対策強化求める声も
産経ニュース / 2024年7月20日 20時30分
-
2足立の花火、打ち上げ直前に中止 雷雨の見込みで 東京・荒川
毎日新聞 / 2024年7月20日 20時31分
-
3市販薬の乱用、年間65万人 10代、50代の割合多く
共同通信 / 2024年7月20日 18時32分
-
4都内のコロナ患者数が10週連続で増加、5月の連休明けから増え始め…手足口病の感染も拡大
読売新聞 / 2024年7月20日 14時40分
-
5「しつけのため暴行」内縁の夫が母親に説明 愛知7歳女児死亡
日テレNEWS NNN / 2024年7月20日 18時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)