日本代表同士での金メダル争い スポーツクライミングのエース楢崎智亜＆新星・安楽宙斗の私生活は？

長女にごはんを食べさせる楢崎智亜選手

日本テレビの番組「サンデーPUSHスポーツ」ではパリ五輪男子スポーツクライミング(ボルダー＆リード)日本代表の楢崎智亜選手と安楽宙斗選手を特集しました。

去年5月に長女が誕生し生活が一変したという楢崎選手。1年間で撮った写真は1500枚以上、さらにトレーニングが終わるとすぐに保育園にお迎えに行ってしまうほどの子煩悩っぷり。取材中に泣き出してしまうハプニングにも冷静に対応し普段の子育ての様子が垣間見えました。

東京五輪では金メダルを期待されながらもメダルには届かず惜しくも4位に終わり、悔しい思いをした楢崎選手。パリ五輪に出場できなければ引退を考えていたほど、追い込まれていたそうです。そんな楢崎選手を支えたのは東京五輪で銅メダルを獲得した元女子クライミング選手の妻・野口啓代さん。楢崎選手の苦手を克服するために夫婦で合宿を行い、野口さんがコーチとなって徹底的にトレーニングをしました。

長女にとって初めての海外となるパリ五輪。娘が大きくなった時に「パパが活躍していて応援に来ていたんだよ。そんな話ができたら最高です」と語り、家族3人で東京五輪のリベンジを誓いました。

オーストリアに遠征中の安楽宙斗選手

17歳の安楽選手は昨年W杯の年間王者に輝き世界ランキング1位の記録を持つ現役の高校生。

学校に通いながらも日本代表として年に数回海外へ遠征する安楽選手の必需品は味噌汁とおせんべいと渋めのチョイス。さらにホテルの机の上には英単語帳。海外遠征が多い安楽選手は世界で活躍するために英語を勉強中。トレーニングがない日には朝7時に起きて7~8時間勉強することもあるそうです。そんな勉強熱心な安楽選手の得意教科は数学。「ゴールまでの道のりがひとつじゃない、分析しながら考えるところがクライミングに似てるから好きだ」とインタビューに答えました。

世界ランキング1位の記録を持つ安楽選手の強さの秘密は腕の長さ。一般的に身長と同じと言われている腕の長さですが、安楽選手の場合身長168cmに対して180cmと12cmも長いことが特徴。体格の大きい海外選手でも掴むことのできないホールドへのアプローチが可能になり、他の選手と差をつけて勝つことができています。

17歳にして初めての五輪に臨む安楽選手の目標はもちろん金メダル。みんなのピークと戦えるのが楽しみと分析が得意な安楽選手らしい前向きな目標を語りました。