「なんで謝っちゃったんだろう」イモトアヤコが産後に直面……“謎の罪悪感”の正体は?
日テレNEWS NNN / 2024年7月28日 11時0分
現在2歳の息子を育てているイモトアヤコさん。同じく育児真っ最中のnews every.鈴江奈々キャスターが、親になり感じる“おもしろさ”について話を聞きました。ポジティブなイメージが強いイモトさんですが、“ナゾの罪悪感”に悩んだ時期もあったといいます。(全3回の第2回)
■息子に振り回され……「食べてくんないのかい!」
――こちらの勝手なイメージなんですけど、イモトさんって本当に常に“おもしろいを見つけるハンター”なのかなって思って。
いやいやいやいや…。
――たぶん同じように育児をしているお母さんとかも「はーーー」って思ったりとか、疲れたりとか、日常でいろいろあると思うんですよね。そういう中でイモトさんならではの楽しみの作り方っていうのありますか?
えー難しいな!私も一緒ですよ!
――本当ですか!
私もイメージで世界でいろんなものを追っかけたり、虫食ったり山登ったりして「パワフルでしょ!」って言われるんですけど、全然そんなことないです!一緒です!本当に…「山登るよりつらいな」って思うことも日常でもありますし。
「ご飯せっかく作ったのに、一口も食べてくれないのかい!」みたいな。そういう時は「食べてくんないのかい!」って言います。もう声に出しちゃってますね、発散じゃないですけど。「食べてくんないのかい!」みたいなのを自分の中で必死に言い方とかを変えて。
でももちろん「はーーー」ってなる時とかもありますし。一緒ですね!全然特別でもなんでもなく、全然パワフルじゃないなって。「今まで結構私いろんなことやってきたんだけどな…」「いきてこないなー」みたいなのは思います。すみません、裏技みたいなのなくて!
――こどもって目が離せない。2歳だともう走り回りますし、追いかけるのも大変じゃないですか。追いかけるの上手なのかな……とか。
追いかけるのは上手かもしれない!(笑)そういう面ではね!確かに!公園とかで追っかけたりするのは上手っていうのもあれですけど、細い平均台みたいなの一緒にやってたんですけど、やっぱりああいうのも自分でやっちゃうし。
――一緒にやるんですか?
一緒にやっちゃうし、そういうのは得意。アクティブな面ではいかせるかもしれないですね。でも精神面ではなかなか……..一緒だと思います。
■産後に感じた“ナゾの罪悪感”
――ちょっとほっとしました。
そりゃそうですよ。産んですぐ退院するときにすっごい不安じゃなかったですか?
――怖かったです!
プレッシャーですよね。てか「短か!」って思いません?入院期間5日くらいで急に「どうぞ!」みたいな。
――(もう)1人?みたいな。
「1人?え?まだちょっと(赤ちゃんの)扱い分かってないし」みたいな状態で、すごく不安でしたし。一番自分が「変わっちゃったのかな」というか、「あれなんで自分こんなこと思っちゃったんだろう」って思った瞬間が、こどもが3、4か月くらいの時に仕事復帰をして。夫のお母さんに来てもらって預けてお仕事行くときに、ちょっと間があったので、1人で産後初めてランチをしたんですよ。すっごくおいしくて、もちろんいいことじゃないですか。
――リフレッシュ、ようやく。
で、食べてたら横に2人マダムがいらっしゃって、(私に)気づいて「イモトさんだ!」みたいな。「イモトさんですよね?」って話しかけてくださったんですよ。で、その時にいつもだったら「はい!」って感じで終わるのに「やば…!」って思っちゃったんですよ。「見つかっちゃった!」みたいな。
小さい子どもがいるっていうことはなんとなく世間には公表していたので、「こどもを家にほったらかしにして1人でランチ食べてると思われちゃった!」っていうのをまず思っちゃったんですよ。なぜか。
で、最初に出た言葉が「あ、すみません!」って言っちゃったんですよ。今なら全然思わなくていいのに、その時すごく「何でこんなこと自分は思っちゃったんだろう」って気づきもしたし、ショックだったし、「何このなんかよくわからないこの罪悪感……」っていうのに初めて気づいて。
「もしかしたら世の中のお母さんもたまに思うことがあるのかな」とか。「なんにも悪いことしていないのに、なんで謝っちゃったんだろう」みたいな、いまだにあの謎がとけない。今は気づけたし、でもたまに思うこともあったり、いったりきたりしているんですけど。
――すごくわかる……。
わかります?あれ何でしょう。あの罪悪感。
――きっと“母はこうあるべき”っていう無意識の中で植え付けが…。
自分でも思ったのかな。
――植え付けられてしまっているものもあるのかもしれないですよね。
あの正体はいまだに探ってはいるんですけど、なんとも言えない。社会がそう思っていると勝手に自分で思い込んでいるところもあったりとか、生きづらさというか。子育て、本当はそんなしづらくないことなのかもしれないのに、勝手に難しいって思っちゃうところの1個なのかもなっていうのは思ってますね。
――でもそれに客観的に気づいて、自分で認めてあげることで、乗り越えられたりもしますかね?
そうです。まさにそうです。そこで自分で自分に突っ込むというか。「何で謝ってんの!?」って、どこかで俯瞰の自分が言ってくれたので。「ああ、いかんいかんいかん」って思って。自分で気づいて自分で突っ込んでの繰り返しですね。
(第3回に続く)
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