ボクシング女子で“性別めぐる”議論…専門家「ルール違反して出たわけではない」 IOC「全ての人に差別なくスポーツ行う権利」
日テレNEWS NNN / 2024年8月2日 19時29分
パリオリンピックのボクシング女子の試合で、去年の世界選手権では出場が認められなかった選手が出場し、議論となっています。
日本時間1日に行われた、パリオリンピックのボクシング女子66キロ級の試合で、イタリアのアンジェラ・カリーニ選手とアルジェリアのエイマヌン・ハリフ選手が対戦。
ハリフ選手は女性選手として東京オリンピックに出場していましたが、去年の世界選手権で男性のXY染色体を持つとされ、性別検査で不合格とみなされ、出場を取り消されていました。
1日の試合では、ハリフ選手から強打を受けたカリーニ選手が開始46秒で棄権し、ハリフ選手の勝利となりました。
棄権したカリーニ選手はイタリアのメディアに、「ものすごい威力のパンチを受けた」と語り、ハリフ選手の出場について「正しいか正しくないかは私が判断することではない」としています。
ロイター通信によりますと、IOC(=国際オリンピック委員会)は、「体の性のつくり」が生まれつき一般的な発達とは異なる「性分化疾患」の選手を受け入れ、公平性を保つ指針を競技連盟に示しています。
試合後にIOCは、「全ての人には差別なくスポーツを行う権利がある。選手の性別と年齢はパスポートに基づいて決定される」と声明を出しています。
スポーツとジェンダーにくわしい専門家は――。
中京大学スポーツ科学部・來田享子教授
「IOCがボクシング競技の運営を担っている。その中で定めたルールにのっとって、出場資格があると認められている、これが厳然とした事実。今、ハリフ選手がルール違反をして出たわけではないことははっきりしている」
出場取り消しとなった世界選手権での性別検査については「選手全員ではなく、ハリフ選手を含む2人にしか行われなかった。恣意的だった可能性があり、公平性を確認する必要がある」と指摘。
その上で、「性別について推察で決めつけ、議論することは人権侵害につながりかねない」と警鐘を鳴らしています。
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