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京極夏彦「全幅の信頼をおいて一任」 初めて書き下ろした歌舞伎舞台が初日迎える

日テレNEWS NNN / 2024年8月5日 23時10分

初めて歌舞伎の脚本を手がけた京極夏彦さん (撮影:森 清)

小説家の京極夏彦さんが初めて歌舞伎の舞台を書き下ろした、歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』(25日千穐楽)が4日に初日を迎え、観劇した京極さんがコメントを寄せました。

京極さんが、新作歌舞伎の脚本を書き下ろしたのは、第三部『狐花 葉不見冥府路行(きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)』。『百鬼夜行』シリーズの主人公・中禅寺秋彦の曽祖父である中禪寺洲齋(ちゅうぜんじじゅうさい)を主人公に、美しい青年の幽霊騒動と作事奉行らの悪事の真相に中禪寺が迫った作品です。

初日を観劇した京極さんは「小説は書かれていないところこそが大事。読者が小説の行間や紙背をいかに生み出すか。一方で、歌舞伎を含めた演劇というのはそこをどう作るか。舞台づくりは役者さんと舞台を作られるみなさんに全幅の信頼をおいて一任していましたので、本日拝見して、見事に小説の行間を埋めて紙背を描いてくださっていたと思います」とコメントしています。

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