日本フェンシングが「大躍進」 メダル量産で強豪国に……なぜ? 支えは“フランスの魂”のコーチ【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN / 2024年8月6日 10時46分
パリオリンピックで、日本のフェンシングがその歴史を塗り替える大躍進を見せました。北京大会での初メダルから 16 年。男子エペ個人と男子フルーレ団体の金をはじめ、メダルを量産しました。背景に何があるのか、ロンドン大会の銀メダリストに聞きました。そこで今回の#みんなのギモンでは、「フェンシング日本 なぜ大躍進?」をテーマに解説します。
■エペ・フルーレ・サーブルの 3 種目
![](https://image.typeline.play.jp/74d83cb6d70c4499a51e0d516f73b40c/articles/cb1dc30406f5423f85485842744ab251/59046ed0-0210-4b50-a145-c32c0b79df98.jpg?w=550)
河出奈都美アナウンサー
「フェンシングは有効面の違いなどで、エペ(全身・突きのみ)、フルーレ(胴体のみ、突きのみ)、サーブル(上半身、突きと斬り)と 3 種目あり、それぞれ個人と団体があります」
■各種目の個人と団体でメダル量産
![](https://image.typeline.play.jp/74d83cb6d70c4499a51e0d516f73b40c/articles/cb1dc30406f5423f85485842744ab251/0ed6edb8-339c-4699-9460-5ea80b937b13.jpg?w=550)
河出アナウンサー
「今大会ではまず、男子エペ個人で加納虹輝選手が日本フェンシング界初となる個人種目での金メダルを獲得しました」
「続いて女子フルーレ団体の銅メダルです。こちらも日本女子フェンシング界では初のメダルです。前回の東京大会では金メダルだった男子エペ団体は、個人で金メダルをとった加納選手も出場し、連覇が期待されていましたが、惜しくも銀メダルとなりました」
「続いて女子サーブル団体。3 位決定戦では個人戦の金・銀メダリストを擁するフランスを破り、銅メダルを獲得しました。サーブル種目では日本初のメダル獲得です」
「そして、 男子フルーレ団体の金メダルです。2012 年ロンドン大会の銀メダルを超え、フルーレ種目初の金メダルとなりました」
「フェンシングだけで金 2、銀 1、銅 2 と 5 つのメダルを獲得しています。太田雄貴さんが日本フェンシング界初のメダルをもたらしたのが 2008 年の北京大会でした」
「そこからロンドン、東京とそれぞれの大会で日本はメダルを 1 個ずつ獲得し、計 3 つとなりましたが、パリだけで 5 つと上回りました」
■パリ大会に向け体制強化…コーチは?
![](https://image.typeline.play.jp/74d83cb6d70c4499a51e0d516f73b40c/articles/cb1dc30406f5423f85485842744ab251/1bb3fbdf-e40a-4fdd-a30a-6cb652482e0f.jpg?w=550)
鈴江奈々アナウンサー
「フェンシング界が底上げされた、強くなった秘訣は何かあるんですかね?」
河出アナウンサー
「日本のフェンシングがここまでの進化を遂げた理由、気になりますよね。2012 年ロンドンオリンピックの男子フルーレ団体で銀メダルを獲得し、現在はパラフェンシングのナショナルコーチを務める三宅諒さんに 5 日、お話を伺いました」
「三宅さんによると、今回パリに向けてとにかく体制を強化してきました。その中でも、強豪国のフランスからコーチを招いたことが特に大きかったということです」
「元フランス代表でメダリストのボアダンコーチやルペシュコーチが入ったことで、フランスでの事前練習ができました。これにより本番でのストレスも減らすことができたそうです」
「またルペシュコーチは東京大会の金メダリストで、“フランスの魂”と呼ばれるくらいフランスチームの根幹の選手でした。そんなコーチがいてくれることは精神的な支えになったのではないかと、三宅さんはみていました」
「さらに日本チームに勢いを与えたのが、男子エペ個人の加納選手の金メダル。これで他の選手も不安が払拭され、メダルの量産につながったのではないかと三宅さんは話していました。今回の大躍進で日本は 、フェンシング強豪国のひとつになったといいます」
■“フランスの魂”による 4 選手の評価
![](https://image.typeline.play.jp/74d83cb6d70c4499a51e0d516f73b40c/articles/cb1dc30406f5423f85485842744ab251/924657fa-d6fd-4ba1-82d3-8512838d5b1b.jpg?w=550)
斎藤佑樹キャスター
「もともと強いんですけど、強くなっているこの最中を見ることができて、歴史の一端を見ることができている気がしてうれしいですよね」
河出アナウンサー
「“フランスの魂”とも言われたルペシュコーチは、男子フルーレ団体 の 4 人について次のように評価しています」
「飯村一輝選手(20)については『最年少だがダイナミックさのスイッチを入れてくれる、常にポジティブなエネルギーを循環させてくれるような人物』とのことです」
「敷根崇裕選手(26)に対しては『自由に自分のフェンシングをしてチームを引っ張っていく選手』。松山恭助選手(27)については『キャプテンとして安定したフェンシングをしてくれる選手』といいます」
「永野雄大選手(25)に関しては『一番の努力家で、止めるまで練習をしていたほどだったそうです。今回一番の大役として出場し、素晴らしい動きを見せてくれた』と評価しています」
鈴江アナウンサー
「選手個人の努力もそうですし、協会全体で取り組んできて進化したフェンシング。この先も期待していきたいですね」
河出アナウンサー
「2008 年の初メダルから 16 年で、フェンシング強豪国をしのぐ戦いを見せた日本。今後もフェンシング界に注目していきたいです」
(2024 年 8 月 5 日午後 4 時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。
お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。
#みんなのギモン
https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html
この記事の動画はこちらから再生できますこの記事に関連するニュース
-
フェンシング メダル5つ“量産” 日本が強くなった理由は?“ロンドン銀”三宅諒さんが解説【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月5日 22時50分
-
フェンシング日本の黄金期、チームの連帯感とジュニアからの育成が実を結ぶ[三宅諒の目]
読売新聞 / 2024年8月5日 20時30分
-
フェンシングの“快挙”ラッシュ! 1大会5つのメダルも最多 団体4日連続メダルで有終の美
日テレNEWS NNN / 2024年8月5日 11時25分
-
フェンシング、史上最多メダル5個の快挙! 日本に“新時代”到来 出場した全団体でメダル獲得 金2個、銀1個、銅2個…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月5日 6時0分
-
【パリ五輪 29/30日の見どころ】日本にメダルラッシュの予感?!有力選手が続々登場
インフォシーク / 2024年7月29日 9時0分
ランキング
-
1日本人で北口榛花が初めて鳴らした“金メダリストの特権”に大反響 9回連打「数年前までいったい誰が…」
THE ANSWER / 2024年8月11日 10時5分
-
2近代五種で日本初の銀メダル、佐藤大宗「作戦はほぼなかった」「こんな最高な日は人生で一度きり」
読売新聞 / 2024年8月11日 8時27分
-
3日本はメダルランキングで前回東京に続く世界3位なるか ラストスパート 海外五輪最多は更新、さらに…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月11日 11時27分
-
4やり投・北口榛花が悲願の金!女子フィールド種目で史上初の快挙、1投目で今季ベスト65m80のビッグスロー【パリ五輪】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月11日 3時57分
-
5ブレイキン・SHIGEKIXがメダル逃す 3位決定戦で敗れる…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月11日 4時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)