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“パニック安”から一夜明け買い殺到 日経平均「史上最大の乱高下」影響は?

日テレNEWS NNN / 2024年8月6日 20時38分

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5日に“パニック安”で過去最大の下げ幅を記録した日経平均株価は、6日は一転、過去最大の値上がりとなりました。ジェットコースターのような株価の乱高下は、私たちの生活にどのような影響が出るのでしょうか。

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歴史的な大暴落から一夜明け…

経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者(東京証券取引所、6日午前9時ごろ)

「今、取引始まりましたが、日経平均株価どうでしょうか? 上げて始まりましたね。日経平均株価、620円ほど上げて取引が始まりました」

5日は売り注文が殺到した都内の証券会社では、投資家からの買い注文が殺到しました。

「きょう、かなり買いものが殺到しているので」

「もうちょっと買い気配のものが寄ってくると、日経平均ももう一段高しそうな感じですね」

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一夜で急変した株式市場。

5日は“パニック安”となった日経平均株価。その下げ幅は、1987年にアメリカで株価が大暴落したブラックマンデーの翌日に記録した過去最大を更新。5日の日本でのこの暴落をキッカケに、株価はアジアやヨーロッパ、そしてアメリカでも軒並み下落し、「世界同時株安」となりました。

さらなる下落も懸念される中で始まった6日の取引。ところが…

経済部・金融担当キャップ 渡邊翔記者(6日午前9時すぎ)

「上げ幅が2800円を超えました。昨日は史上最大の下げ幅でしたけれども、きょうの上げ幅はこれで史上最大ということになります」

終値で過去最大の上げ幅だった1990年の2676円をあっさりと更新。さらに、その20分後…

片山桂子記者(6日午前10時ごろ)

「日経平均株価、上げ幅が3400円を超えました」

上げ幅は一時、3400円を超える場面もありました。

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実は、ブラックマンデー当時も急落した翌日には「2037円高」と急反発していましたが、6日はそれを上回る3217円の上昇。3万4675円46銭で取引を終えました。

過去最大の株価暴落の直後に過去最大の急上昇。この乱高下に翻弄(ほんろう)されたのが個人の投資家です。

NISAをしている会社員(20)

「めっちゃ下がっています。ちょっとずつ増えていくものと思っていたんですけど、ちょっとショックです」

NISAで投資する会社員(30代)

「マイナスになっているのでちょっと損したのかなと。がんばって働こうと」

会社員(50代)

「1日で急変するという意味では、素人がやるのは大変だなと」

会社員(40代)

「ビックリではありますけど。持っていた利益も半額ぐらいになりましたので、(損切りは)一瞬よぎりました」

SNS上でも…

記者

「こちら、『損切りした人』というワードがトレンドに入っています」

損失がさらに広がるのを防ぐため、損が出ていても株を売る「損切り」。ただ、6日に急反発したことで「なめてんな?日本市場 昨日泣きながら執行した損切は何だったのか」「損切り後の高騰が一番キツいよ」といった投稿がみられました。

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そんな今、気を付けるべきことを証券会社の担当者に聞いてみると…

岩井コスモ証券・東京コールセンター長 本間大樹さん

「やはり中長期目線でご覧になっていただきたいのと、(乱高下で)不安心理というのはやっぱり大きくはなるが、一旦引いた目で落ち着いて対応された方がいい」

なぜここまでの乱高下となったのか。専門家は…

野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英さん

「昨日の株価暴落が世界の株式市場の大混乱を引き起こさなかった。少し市場の安心感につながった」

ただ、今後については…

野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英さん

「アメリカの景気悪化懸念はくすぶり続ける。そうすると、日本の市場も、きょうは戻っても完全に安定を取り戻すところまでは簡単にはいかないと思う」

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そして、不安定な市場の動きが生活に影響するおそれもあるといいます。6日に発表された今年6月の「実質賃金」は27か月ぶりのプラスとなりましたが…

野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英さん

「金融情勢が悪くなるとか、アメリカの景気の先行きが悪くなるんじゃないかという見方になると、賃金をそんなに上げられないということになる。株に投資してない人も賃金の上がり方がまた鈍ってくる」

株価と円相場が急変する中、財務省、金融庁、日銀は緊急の会合を開催。財務省の三村財務官は会合後、「緊張感を持って冷静に何が起きているのか見極めていくことも大事だとの考えで一致した」と語り、今後も政府・日銀で連携していくと強調しました。

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