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“挫折と絶望”乗り越えた樋口黎「アスリートとして本懐でこれ以上ない重畳」 競技生活支えた妻に金メダルかけ抱擁

日テレNEWS NNN / 2024年8月10日 8時1分

悲願の金メダルを獲得したレスリングの樋口黎選手(写真:AP/アフロ)

◇パリオリンピック2024 レスリング男子フリースタイル57キロ級決勝(大会15日目=日本時間10日、シャンドマルス・アリーナ)

レスリング男子フリースタイル57キロ級の樋口黎選手が決勝に登場。アメリカのスペンサー リチャード・リー選手との接戦を制し、金メダルを獲得しました。

決勝を振り返って「自分が世界で一番強いと思って、応援してくれる方々もいたので、その期待に応えられて本当に良かったなと思います」とコメント。

リオオリンピック決勝での敗戦から8年。悲願の金メダル獲得に興奮した様子を見せました。

計量失格、東京オリンピック落選と数多くの“挫折と絶望”を味わった樋口選手。「支えてくれるコーチであったり、仲間であったり、本当にたくさんの人がいたおかげで取れた金メダルなので、僕一人で取れた金メダルとは思っていないです」と周囲の方々への感謝の思いを述べました。

さらに「この大会を通して希望や感動、くじけた時に一歩を踏み出す勇気、そこから進み出せるようなパワーを与えられたとしたら、アスリートとしても本懐でこれ以上ない重畳であると思います」と大会を通じて自身の内に秘めた思いも明かしました。

そして表彰式後にも報道陣のインタビューに応じた樋口選手。

競技生活を支えた家族について「わがままを言ってレスリング中心の生活をさせてくれていたので感謝を伝えたいです」と語りました。

インタビュー終了後には、妻の首に金メダルをかけ、熱い抱擁を交わすシーンが見られました。

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