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【女子マラソン】大歓声の中“80位”フィニッシュ 歓声に応え途中で止まるも棄権せず SNSでは「めげずにゴールする強さを見せてくれてありがとう」と称賛の声も

日テレNEWS NNN / 2024年8月12日 7時15分

大歓声の中80位でフィニッシュしたブータンのラモ選手(写真:アフロ)

◇パリオリンピック2024 女子マラソン(大会17日目=日本時間11日、パリ市庁舎)

女子マラソンが行われトップでゴールしたかのような大歓声に包まれ、ブータンのキンザン・ラモ選手が最後の80位でフィニッシュしました。

パリ市内を走る女子マラソン。ブータンのラモ選手は5キロ地点で徐々に先頭から遅れ始めてしまいます。さらにレース中間地点の通過ではトップからおよそ34分の遅れをとると、35キロ手前で今にも止まってしまいそうなラモ選手の姿が映像に映ります。

これまで多くの選手が途中棄権となった今回の女子マラソン。ラモ選手は力を振り絞りますが途中で止まってしまうと、諦めずに走ってきたラモ選手へ周囲の観客から声援が。その歓声を聞いたラモ選手は途中棄権をすること無く、フィニッシュ地点を目指し再び歩み始めました。

40キロ過ぎに再び止まってしまいますが諦めないラモ選手。すると沿道の観客はラモ選手と並走するように声援を送り続け、中には母国ブータンの国旗を掲げながら歩く人の姿もありました。

その後もレースを続けたラモ選手が途中棄権をすることなくフィニッシュテープ前に姿を現すと、ゴールを待ち望んでいた観客からトップで入ってきたかのような大歓声が送られます。それに後押しされるようにラモ選手も棄権をすることなくフィニッシュ。時間は3時間52分59秒とトップのハッサン選手(オランダ)と1時間30分4秒の差が離れてのフィニッシュとなりました。

この最後まで諦めずに走り抜いたラモ選手にSNSでは「めげずにゴールする強さを見せてくれてありがとう」「ひっそりとものすごいものを見た!」「鬼のようなコースを完走した選手に拍手」と称賛の声が集まっています。

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