【気象解説】「台風7号」16日・金曜日に関東直撃か? “強い勢力”警戒期間は…
日テレNEWS NNN / 2024年8月15日 0時15分
「台風7号」が16日、強い勢力で関東地方を直撃する可能性があります。JR東海は、東海道新幹線の東京~名古屋駅間で16日(金曜日)の始発から終日運転を取りやめ、空の便でも470便以上の欠航が決まるなど、各地で影響が広がっています。
すでに、近づく前から影響がでている「台風7号」ですが、気象予報士の市村紗弥香さんが詳しく解説します。
◇
14日(23時)現在、小笠原諸島付近を北上中の「台風7号」ですが、最新の進路図を見ていくと、このあとも発達しながら北上し、16日(金曜日)には暴風域をともなって強い勢力で関東地方に最も接近し、直撃するおそれもあります。
──今回の台風は、どんな特徴があるのでしょうか?
今回の「台風7号」は雨・風ともに強いというのが特徴ですので、大雨災害や暴風・高波など、あらゆる被害に厳重な警戒が必要になります。
まずは、雨の予想から見ていきます。伊豆諸島では15日午後から台風周辺の雨雲がかかり始めます。そして、15日(木曜日)の夜になると関東にも雨雲がかかり始め、16日(金曜日)には非常に激しい雨の降る所もありそうです。この台風の進路によっては、警報級の大雨となる可能性もあります。
関東で予想される雨量は、15日(木曜日)夕方から16日(金曜日)の夕方までに300ミリ、そして17日(土曜日)の夕方にかけては、さらに200ミリが予想されています。
そして風を見てみると、最大瞬間風速は、15日(木曜日)は伊豆諸島で、16日(金曜日)は千葉の沿岸など関東でも60メートルが予想されていて、一部家屋が倒壊するほどの猛烈な風が吹く見込みです。
──地域によって違うと思いますが、いつごろ特に警戒が必要なのでしょうか?
上の図の赤色が、警戒が発表される可能性の高い期間なのですが、すでに15日(木曜日)には伊豆諸島で暴風のところが赤色で、警戒が必要となっています。さらに16日(金曜日)はもう広い範囲で赤色、さらに関東や東北では引き続き17日(土曜日)にかけても厳重な警戒が必要です。
関東でも、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。また、猛烈な風も吹くことが考えられますので、車の運転もできるだけ避けるようにしてください。
(8月14日放送『news zero』より)
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