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【解説】小泉進次郎氏、30日に出馬表明へ 自民党総裁選「小石河」直接対決は?

日テレNEWS NNN / 2024年8月23日 19時29分

日テレNEWS NNN

自民党総裁選挙で新たな動きです。小泉進次郎元環境相が8月30日に正式に出馬表明する方向であることがわかりました。最新情報を日本テレビ政治部官邸キャップ・平本典昭記者が伝えます。

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政治部官邸キャップ 平本典昭記者

「総裁候補が乱立する中、これまでは水面下にいた小泉議員がいよいよ動き出した形です。小泉氏はきょう(23日)は能登半島地震の被災地を訪れました。すでに立候補に必要な20人の推薦人の確保はメドがたっているということです。また、党内に影響力がある菅前首相と近い議員のグループも支援に回ります」

■なぜ30日に出馬表明?

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鈴江奈々キャスター

「小泉氏の出馬表明が来週金曜日(30日)になるということですが、なぜこの日を選んだのでしょうか」

平本記者

「ここにきて各候補者の出馬表明の日程が次々、決まっています。小林鷹之氏がまず『先手必勝型』で19日に真っ先に手を挙げました。石破氏があす(24日)、河野氏は週明け月曜日(26日)に行います」

「小泉氏は『先手必勝型』でなく『熟慮型』でした。早く手を挙げれば注目を浴びるメリットがある一方、失言のリスクも高まり、支持議員の切り崩しにあうデメリットもありました。こうしたことを踏まえ、他の候補の動きも見極め、一番よいタイミングとして来週金曜日(30日)と判断したとみられます」

日テレNEWS NNN

平本記者

「もう1つ、8月30日になった隠された理由がありそうです。15年前の8月30日は、小泉進次郎氏が衆議院議員に初当選した日なんです。小泉氏の側近の1人は『政治家としての原点の日を選んだのでしょう』と分析しています」

「また、小泉氏にとっては初当選でも、自民党から見れば当時の“民主党に政権を奪われた日”でもあります。小泉氏は周辺に『自民党が野党になった日』とも話しています。それだけ今の自民党に危機感をもって党の再生に取り組む決意を示したい、そのあらわれかもしれません」

■「小石河」誰が優位?

日テレNEWS NNN

鈴江キャスター

「これで小泉氏、石破氏、河野氏の『小石河』3人が出揃うことになります。現時点でこの直接対決、誰が一番優位なんでしょうか」

平本記者

「まず、小泉氏の出馬時期が決まり乱戦となっている今回の総裁選ですが、小泉氏、石破氏、河野氏、いわゆる『小石河』を軸とした戦いになりそうです。誰が優位かはまだわかりませんが、3人の共通点、違いを分析したいと思います」

「最大の共通点は『国民的人気の高さ』です。前回の総裁選では河野氏を石破氏、小泉氏が支える形で『小石河』は断トツの党員票169票を獲得しました。今回は3人に分散するとみられ、この党員票を誰が多く獲得するかが勝負の行方を決めそうです」

■「小石河」違いは?

日テレNEWS NNN

鈴江キャスター

「3人の共通点『国民的人気』という点で、党員票の奪い合いになりそう、ということですね。では違う点はどこになるのでしょうか」

平本記者

「石破氏、河野氏にあって、小泉氏にないものは『経験』です。党内を取材していて、小泉氏に向けられている厳しい目線は、この『経験のなさ』からくるものです。具体的には、あるベテラン議員から『論戦の中で、政策通のベテラン候補との差が出るのではないか』との声があります。また小泉氏に近い議員からでさえ『総理になったらすぐにボロがでるのでは』という指摘もあります」

「『出馬表明』を行った時点で小泉氏を取り巻く環境は一変します。これまでは他から期待を寄せられる『受け身』だったのが、出馬表明をすれば、みずからが先頭に立って戦う『リーダー』としての姿や、チームを率いる『マネジメント力』も求められてきます」

「ある首相経験者は『期待されてるうちは華だが、戦いが始まれば目線は一気に厳しくなる』と話しています。小泉氏に長く向けられてきた『将来の首相候補』という期待を含んだ目線は、今後は、現実的にこの人物が首相として国を担う能力があるかを見極める厳しい目線に変わることになります」

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