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【解説】“迷走”台風 離れていても…大雨警戒 “ジョギング並み”の速さ

日テレNEWS NNN / 2024年8月30日 1時4分

日テレNEWS NNN

台風10号から離れた東京でも大雨警報が出るなど、どこで大雨となってもおかしくない状況です。今後、最大限に警戒が必要な雨や、台風の進路などについて、市村紗弥香気象予報士が解説します。

   ◇

市村紗弥香気象予報士

「今後、最大限に警戒が必要なのが雨です。3日間、72時間に降った雨の量を振り返りますと、太平洋側、特に九州で非常に多く降っています」

「観測された雨量ですが、宮崎県の美郷町神門で827.5ミリと8月1位の記録を更新したんですが、このなかの600ミリ以上がわずか1日で降っているということなんです」

「ほかにも、えびの高原でも846.0ミリ、大分県の佐伯でも607.0ミリと、観測史上1位の記録を更新するなど、各地で記録的な大雨となっています。速度が遅いため、この先も、すでに大雨になっているところで、さらに雨量が多くなるおそれがあるんです」

日テレNEWS NNN

市村気象予報士

「雨雲を見ていくと、30日にかけて九州北部や四国、そして東海では線状降水帯が発生する可能性があります。土砂災害の危険度が急激に高まる可能性があり、厳重な警戒が必要です」

日テレNEWS NNN

市村気象予報士

「30日にかけての雨の量をみると、九州から関東にかけての広い範囲で200ミリ以上を示す紫のエリアが広がっています。予想雨量は四国で30日の夕方までに400ミリ、九州北部や東海でも300ミリ、関東甲信は250ミリなど、広い範囲で雨量が多くなりそうです」

日テレNEWS NNN

市村気象予報士

「あらためて最新の進路を見ていくと、台風は29日午後11時現在、熊本県玉名市付近をゆっくりとした速度、“ジョギング並み”の速さで進んでいます。勢力は弱まっていて、暴風域は30日にはなくなるものの、引き続き大雨や強風には厳重な警戒が必要です」

「また、31日から9月1日は四国、近畿のあたりで停滞する可能性があり、予報円が非常に大きいため、どこに中心がいくかははっきりとはわからない“迷走”台風ともいえるような状態です」

藤井貴彦キャスター

「清水さんはご実家が関西にあるとおうかがいしましたが、連絡しましたか?」

清水希容さん(空手家・五輪銀メダリスト・『news zero』木曜パートナー)

「はい。先ほど連絡をして、母が段ボールを買ってきて窓ガラスに張りつけると言っていました。あとは水が止まる前に、ご飯のつくりおきをしておくと言っていました」

藤井キャスター

「各家庭で準備を進めていただきたいと思いますが、この先は心配ですよね」

日テレNEWS NNN

市村気象予報士

「あくまで参考情報ですが、世界各国の気象機関の予想モデルを見てみると、西日本をスムーズに通過しないのがよくわかります。四国付近で動きが複雑になっていて、太平洋側を進むのか、日本海側を進むのかも定まりませんし、さまざまな予想があるんです。ここまで複雑なものは、ほかの気象予報士の方々と話していても、見たことがないという意見で一致しました」

藤井キャスター

「通ってきたルートではなく、これから進む予想を示した図ですよね。ですから、これだけ予想がしにくいということなんですね」

市村気象予報士

「そうですね。どの地域でも、油断せず注意が必要です」

日テレNEWS NNN

市村気象予報士

「時間帯別に警戒が必要な期間を見ていきます。まずは大雨ですが、30日も九州南部、九州北部、四国、中国、近畿、そして台風から離れた関東甲信や東海でも、多くの地域で赤色が示す大雨の警報がいつ発表されてもおかしくない状態になっています。31日以降も広い範囲で週明けまで警戒が必要です」

「続いて暴風の警戒期間を見ると、30日は九州北部や四国などで暴風警報の発表の可能性が高く、台風の勢力は弱まったものの引き続き警戒が必要になります。週明けまで広い範囲で影響する予想ですので、今後も最新の情報を確認するようにしてください」

(8月29日放送『news zero』より)

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