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米韓軍事演習“通例”の強い反発を控えた北朝鮮 その背景とは?

日テレNEWS NNN / 2024年8月30日 15時56分

日テレNEWS NNN

アメリカと韓国が毎年、合同で行う軍事演習。これまでは北朝鮮が反発をするのが通例でしたが、今年は対抗措置を控え、“静観”しているともとれる様相です。いったい、北朝鮮の狙いはどこにあるのでしょうか?

■北朝鮮反発が“通例”米韓演習

米韓が合同で行う大規模な軍事演習「乙支フリーダムシールド」。名称こそ変わってはいますが、毎年、必ず夏に行われ、今年も今月19日から29日にかけて実施されました。

この大規模演習は当然、北朝鮮を念頭に置いたもので、これに北朝鮮が激しく反発するというのがいわば“通例”でした。

去年は北朝鮮は弾道ミサイルを発射したほか、金正恩総書記が韓国のことを示して、「(朝鮮半島の)南半分の領土をすべて占領する」などと言及。

その前年も金総書記の妹・与正氏が、演習を批判する談話を発表するなど強く反発していました。

しかし、今年は北朝鮮外務省の傘下にあるアメリカ研究所が「侵略戦争の演習だ」などと批判したのみで、ミサイル発射などの強い反発はありませんでした。

米韓演習に対して、いわば“静観”ともいえる姿勢を示したのです。

韓国政府はこの点について、「解釈や分析は特段ない」などと言及を控えています。

■北朝鮮 なぜ“静観”?

いったい、なぜ北朝鮮は静観することにしたのでしょうか? その狙いについて、専門家に分析を聞きました。

北朝鮮研究が専門の北朝鮮大学院大学・梁茂進総長は、「戦略的にこのように対応したのか、あるいは強く反発することで、アメリカの大統領選挙に北朝鮮が望むような影響を与えないと判断した」と指摘しています。

一方、北朝鮮軍事に詳しい北朝鮮大学院大学・金東葉教授は、「(北朝鮮では)最近、水害などがあり、それらの影響で演習への反応が低かったのではないか」との見方を示しています。

ただ、「だからといって無関心ではないと思う。(北朝鮮は)今週ぐらいまで様子を見て一気に反応する可能性がある」として、対抗措置がなかったと判断するのは時期尚早と強調しています。

なんらかの理由で強い反発を避けたのか、あるいはこれから対抗措置を強行するのか、北朝鮮の真意は不透明です。

しかし、北朝鮮が核ミサイル開発を続け、ロシアとの軍事協力を強める中、関係国による警戒は続きそうです。

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