『ハザードマップ』『災害用伝言ダイヤル』“よく聞くけどよく知らない”使い方は?
日テレNEWS NNN / 2024年9月5日 6時2分
毎年8月30日から9月5日までは国が定めた『防災週間』ということで『よく聞くけどよく知らない…防災サービスの使い方』を気象予報士で防災士の資格を持つ大久保沙織キャスターが解説します。
まずは、よく耳にする『ハザードマップ』。『ハザードマップ』とは、台風や大雨など災害が発生した際に、想定される災害の危険度を地図上で確認できるものです。なかでも『重ねるハザードマップ』はポータルサイトから確認でき、いろいろな災害の危険度を重ねて見ることができます。
実際に見てみると洪水、土砂災害、津波などのアイコンが表示され、クリックすると地図上に危険度が色分けされて表示されます。
8月21日、大雨により道路が冠水する被害のあった東京・港区麻布十番周辺を『重ねるハザードマップ』でみると、うすいオレンジ色の表示となっていて、建物の一階天井まで浸水する程度の想定される浸水の深さは0.5メートルから3メートルと表示されていました。
次に土砂災害の危険度を重ねてみると、日本テレビから約1キロの距離にある愛宕山一帯が土砂災害の危険性が高いことがわかりました。このように重ねてみることでより安全な場所を把握して、災害に備えておくことが必要です。
続いて、大久保キャスターが解説する『よく聞くけどよく知らない防災サービス』は、『災害用伝言ダイヤル(171)』です。
こちらは、災害時、電話がなかなかつながらないときなど、公衆電話や携帯電話から171にダイヤルし、音声ダイヤルに従えば簡単に録音・確認できるサービスです。そして、使用する際に重要なのは『事前に電話番号を決めておくこと』です。メッセージを録音する場合もそれを確認する場合も同じ電話番号の入力が必要になります。
例えば、被災した人と被災していない離れた場所にいる人でメッセージを共有したい場合、入力する電話番号は、被災した人のなかから決めてください。
また、被災した人同士でメッセージを共有する場合は、どの電話番号を使って連絡をとるのか事前に決めておくといざという時に混乱せずに利用することができます。
『災害用伝言ダイヤル』で録音できる時間は1回30秒と限られているので、伝えるべきポイントを整理してみると…
・名前
・居場所
・誰と一緒か
・安否
・この後の行動
など
誰が伝言を残しているのか声でしか判断できないので名前は必要。そして、自分の居場所、誰と一緒か、怪我の有無とこの後の行動、さらに次にいつメッセージを残すかも伝えるといいと思います。
『災害用伝言ダイヤル』は通常、災害時に利用できるようになりますが、防災週間や毎月1日、15日などには体験することもできます。
『ハザードマップ』も『災害用伝言ダイヤル』も、誰でも簡単に利用することができます。使い方を正しく知って、ぜひ活用してみてください。
(9月4日『Oha!4 NEWS LIVE』より)
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