ベラルーシで邦人男性拘束 国営メディア「情報機関員」

日テレNEWS NNN

ベラルーシで日本人男性が拘束されました。国営メディアは、情報機関員が拘束されたと報じています。

　　　◇

ベラルーシ国営テレビ　キャスター

「ベラルーシ史上初めて、日本の情報機関の活動が摘発され、日出（い）ずる国からの情報機関員が拘束されました」

ベラルーシの国営テレビが公開したのは「東京から来たサムライの失敗」と題された特別番組の予告映像。映し出されたのは、日本の情報機関の活動に従事する日本人とされる男性です。

日本人とされる男性

「私の名前はナカニシ・マサトシです」

国営テレビは、この男性がベラルーシとウクライナとの国境の状況に関する情報収集や軍事施設の撮影をし、当局に拘束されたと報道。

特番予告には屋外でカメラ撮影する人物の姿が…

国営テレビ「ベラルーシ1」

「日本の情報機関、珍しく聞こえるがこれは事実だ」

日本人とされる男性

「私の行動はベラルーシにとって危険かもしれない」

特別番組は5日の夜に放送予定だとしています。

　　　◇

ベラルーシはロシアの同盟国で、ウクライナへの侵攻作戦でもロシア軍と強い協力関係にあります。

林官房長官は…

林官房長官

「7月9日に50代の日本人男性が、国内法違反があったとして現地当局に拘束されたことを確認している」

拘束された男性が今回、国営テレビが報じた人物かどうかは明らかにしていませんが、関係者によると、ゴメリ国立大学で日本語教師を務めていたとされる中西雅敏さんだということです。

現地の大学に取材すると…

──ナカニシ氏はこちらに所属していますか

ゴメリ大学職員

「いいえ解任されました」

──以前は働いていた？

ゴメリ大学職員

「こちらで働いていました」

勤務していたものの解任されたと明かしました。

拘束された男性について、日本政府は今後も支援を行っていく方針です。

この記事の動画はこちらから再生できます