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「サムライの失敗」と題する映像 ベラルーシ国営メディアが公開 日本人男性が拘束され…

日テレNEWS NNN / 2024年9月6日 6時11分

日テレNEWS NNN

ロシアの同盟国であるベラルーシで、日本人男性が拘束されたことがわかりました。国営メディアは、“情報機関員”だとしたうえで「東京から来たサムライの失敗」と題して、男性とされる映像を公開しました。

   ◇

ベラルーシ国営テレビ

「ベラルーシ史上初めて、日本の情報機関の活動が摘発され、日出ずる国からの情報機関員が拘束されました」

日テレNEWS NNN

「サムライ情報機関 諜報(ちょうほう)員」

「日本の情報機関 諜報員がベラルーシで何をしていたのか?」

ベラルーシの国営テレビが特別番組の予告として公開した映像には、男性が街中をカメラで撮影する様子や、手錠をかけられた状態で線路の近くで話す姿が。

国営テレビは「日本の情報機関の活動に従事する日本人男性」としていて、男性がベラルーシとウクライナとの国境付近の情報収集や軍事施設の撮影をし、当局に拘束されたと伝えています。

日テレNEWS NNN

その男性は…

日本人とされる男性

「私の名前はナカニシ・マサトシです」

自らをロシア語で「ナカニシ・マサトシ」と名乗った上で、

日本人とされる男性

「私の行動はベラルーシにとって危険かもしれない」

インタビューが行われている男性の背後には、日本の国会周辺を示した地図や、警視庁付近とみられる写真が映し出されていることもわかります。

番組のタイトルは「東京から来たサムライの失敗」。現地時間5日の夜に放送予定だとしています。

   ◇

日本政府は…

林官房長官

「7月9日に50代の邦人男性1名が国内法違反があったとして、現地当局に拘束されたことを確認している。健康状態に特段の問題は生じていないということを確認している」

拘束された男性が、今回国営テレビが報じた人物かは明らかにしていませんが、関係者によると男性は、ゴメリ国立大学で日本語教師を務めていたとされる中西雅敏さんだといいます。

その大学を取材すると…

──中西さんはこちらに所属している?

中西さんが勤めていたゴメリ大学職員

「いいえ、解任されました」

勤務していたものの、解任されたと話しました。

一方、ベラルーシでの中西さんをよく知るという人に、話を聞くことができました。

中西さんの知人

「ショックを受けました。彼は優しくていい人です。彼はベラルーシを回って教会の写真を撮影していたのです。ベラルーシが大好きでした。何の諜報員ですか?」

全く心当たりはないといいます。

日テレNEWS NNN

ウクライナ侵攻を続けるロシアの同盟国ベラルーシ。

ルカシェンコ大統領は「ヨーロッパ最後の独裁者」とも呼ばれ、4年前には反政府デモに参加していたとみられる日本人男性が拘束されたことも。

今回の拘束について、専門家は…

慶応義塾大学 廣瀬陽子教授

「ベラルーシというのは不当逮捕というのが元々非常に多い国で、決して珍しくはない。しかし特番を作るというのは相当異例。(拘束から)2か月近くかけて、みっちり放送を準備した可能性が高い」

番組の“狙い”については…

慶応義塾大学 廣瀬陽子教授

「最近のベラルーシはかなりロシアと一体化してるところがあって、この問題がロシアにとってもカードにもなり得ると。ウクライナ戦争下にあってロシア・ベラルーシと、日本を含む西側との関係が非常に厳しくなっている中で、一つの重要な交渉材料にされる可能性がきわめて高いと思います」

そのうえで、海外では写真や動画の撮影に注意が必要だと指摘します。

慶応義塾大学 廣瀬陽子教授

「公的な機関を撮影したりすることは非常に危険で、国によって軍事施設であるとか秘密施設の概念が相当違うので、認識しておかないとトラブルに巻き込まれる可能性は非常に高いと思う」

拘束された男性について日本政府は、「できる限りの支援を行っていく」としています。

(9月5日放送『news zero』より)

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