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「こんなかっこいい見逃し三振あるかよ...」ファン感涙 引退試合の金子侑司につないだ西武ナインに指揮官も「気持ちが1つになった」

日テレNEWS NNN / 2024年9月17日 7時7分

引退会見でチームメートから花束を受け取る西武・金子侑司選手(写真:時事)

西武は15日に金子侑司選手(34歳)の引退試合でナインたちがチーム一丸でつないだ“最終打席”が大きな話題となりました。

1番レフトで先発出場した金子選手は、7回1アウト2塁で迎えた第4打席でピッチャーゴロに倒れます。この時点で西武が4-1とリードしているため、このまま行けば残す攻撃は8回のみ。最終打席になるかと思われましたが、続く8回は“ねこさんに回せ”と奮起します。

先頭の佐藤龍世選手がホームランを放つと、2四球とヒットで1アウト満塁へ。9番の元山飛優選手は確実に打席を回すため、吉田凌投手のボールを6球すべて見逃し三振となります。2アウト満塁で金子選手に回しました。

するとロッテの吉井理人監督は、左腕の坂本光士郎投手を投入。スイッチヒッターである金子選手はここまですべて右投手と対戦で左打席でしたが、5度目の打席へ右打席へ。7球目のストレートをとらえた鋭い打球は、ショート茶谷健太選手の好守備に阻まれ凡退。金子選手は悔しそうな顔を浮かべつつも、笑顔を見せました。

渡辺久信監督代行は、「チームに愛され、ファンに愛され、スタメンでフル出場して、最後はチーム全体で“ねこに回す”という気持ちで、4人ランナー出たら回るというところで、気持ちが1つになって、ねこに回したね」とコメント。

今季チームは歴史的な低迷に苦しんでいる中でしたが、「普段からその気持ちでいってほしいなと思いました(笑)」と笑みも浮かべ、「みんなが勝って彼にウイニングボールを渡したい、という気持ちが出ていました。いい形で送り出せた」と語りました。

また金子選手の最終打席では、フライを打ち上げましたが、キャッチャーの佐藤都志也選手が追いつきそうな打球を捕球せず。粋な計らいもみせ、ロッテファンからも“金子コール”が沸き起こるなど、両チームが最後まで熱い声援を送りました。

SNSでは「こんなかっこいい見逃し三振あるかよ…」「魂の見逃し三振で金子につなげる」「絶対に金子さんに回すぞっていう、打線の強い気持ちがあまりにも素敵すぎて涙止まらん」「ロッテファンも素晴らしかった!感動!泣けるね」など多くの言葉が並びました。

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