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家族3人死亡「悪質すぎる飲酒運転なのになぜ」事故から4か月…遺族が訴え

日テレNEWS NNN / 2024年9月17日 6時11分

日テレNEWS NNN

群馬県でトラックが乗用車に衝突し、家族3人が亡くなった事故から4か月がたちました。16日、遺族が会見を開き、「悪質すぎる飲酒運転なのになぜ、危険運転にならないのか」などと訴えました。

    ◇

事故前、塚越湊斗ちゃん(2)と父親の寛人さんのほほえましい様子が撮影されていました。

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そして、笑顔で写真にうつる祖父の正宏さん。“当たり前”だった家族の幸せな時間は今年5月、突然奪われました。

ゴールデンウイーク最終日、群馬県伊勢崎市で起きた事故。事故の瞬間をとらえたドライブレコーダーの映像には、トラックが対向車線にはみ出し、乗用車にぶつかる様子が映っていました。

この事故で、車に乗っていた塚越湊斗ちゃん(2)と父親の寛人さん(26)、祖父の正宏さん(53)の3人が亡くなりました。

事故からおよそ4か月。16日、遺族が会見を開きました。

湊斗ちゃんの母親

「これが『過失』のまま起訴されてしまうのは、(亡くなった)本人たちも悔しいだろうし私たちも到底納得できない」

訴えたのは、トラックを運転していた鈴木吾郎被告(69)の起訴内容についてです。

事故後、基準値以上のアルコールが検出されたという鈴木被告。警察によると、勤務先でのアルコールチェック後に飲酒し、急加速・急ハンドルなどを行って事故を起こしたとみられています。

警察は「危険運転致死傷の疑い」で逮捕しましたが、先週、前橋地検は飲酒運転については結論を出さず、より法定刑の軽い過失運転致死傷罪で起訴しました。

湊斗ちゃんの母親

「悪質すぎる飲酒運転なのに、なぜ『危険運転』にならないのか、怒りとショックとなんでという気持ちが強かったです」

正宏さんの母親

「あの事故で『過失』というのは変だなと。危険のほかは何もない感じがする。捜査にゆだねるしかないので強くお願いしたい」

正宏さんの息子

「4か月たってお父さんと弟が夢に出てくるようになった。3人の命を奪ったのに『過失』ですむことに対してすごくもやもやして」

前橋地検は、飲酒と事故の因果関係について捜査を続けるとしています。

    ◇

「危険運転致死傷罪」は刑の上限が懲役20年なのに対し、「過失運転致死傷罪」の上限は懲役7年。

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元検事の亀井正貴弁護士によると、今後の捜査で「飲酒が運転にどう影響を与えていたか」などが明らかになれば、危険運転致死傷罪への起訴内容の変更もあり得るだろうとしています。

事故の前日、楽しそうにおもちゃで遊ぶ湊斗ちゃんの様子が撮影されていました。今月で、3歳になる予定でした。

湊斗ちゃんの母親

「誕生日が(今月)28日にあるんですが、前々から夫と…『誕生日はみんなで過ごせるね』と楽しみにしていて、『3歳になったらできることいっぱい増えるね』と話をしていたので、3歳を迎えることができなくて本人たちもすごく悔しがっていると思います」

これからも見守り続けるはずだった息子の成長。

湊斗ちゃんの母親

「ほとんどの事故は防げる事故だと思うので、ハンドルを握る方は、凶器を運転していると認識して運転してほしい」

遺族は、事故の真相究明と捜査の進展を願い続けています。

(9月16日放送『news zero』より)

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