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【ひと目で分かる政策比較】自民党総裁選の争点「解雇規制」各候補の主張は? 

日テレNEWS NNN / 2024年9月18日 19時47分

日テレNEWS NNN

自民党の総裁選、投開票まであと9日。「news every.」では「ひと目で分かる政策比較」と題して、各候補の主張を整理してお伝えします。18日は、私たちの働き方にも大きく関わる「解雇規制」についてです。

日テレNEWS NNN

「解雇規制」とは、会社が従業員を解雇する時に、法律や裁判の判例などでさまざまな制限があることです。つまり、現状では、企業側は簡単には解雇に踏み切れない仕組みとなっています。

この「解雇規制」を緩和した場合のメリットとしては、会社側が、新たな人材を雇用する機会が増え、企業の生産性が向上し、経済全体へのプラス効果が期待できるとされています。一方でデメリットとしては、従業員側にとっては解雇されやすくなるのではという不安要素もあります。

   ◇

この「解雇規制」について、「ひと目で分かる政策比較」、日本テレビ政治部・与党担当の森美華記者が解説します。

日テレNEWS NNN

日本テレビ政治部 与党担当・森美華記者

「『解雇規制の見直し』に積極的な姿勢の人と、慎重な姿勢の人がいます。積極的なのは小泉元環境相と河野デジタル相。残りの候補者は基本、慎重な姿勢となっています」

「まず、この問題が争点化したきっかけは、小泉氏の出馬会見でした。小泉氏は『労働市場改革の本丸、解雇規制を見直す』と打ち出したのです。会見では『人員整理が認められにくい状況を変えていく』と踏み込みました。この『人員整理』という言葉を聞いて、働く人の中には『首を切られやすくなるのかな』と思った人も少なくなかったと思います」

鈴江奈々キャスター

「ただ、小泉氏は先週『news every.』に出演した時は『働くルールを昭和から令和に合わせる』と強調していて、ルール自体は緩和しないと明言しました」

森記者

「そうなんです。総裁選の途中からは『解雇されやすくなるわけでない』『首を切られやすくなるわけでない』と強調する姿勢が目立っています。党内からは、反発を受け『解雇規制を見直す』と言っていたのが『トーンダウン』したと指摘が出ているんです」

森圭介キャスター

「ほかの候補はどのようなスタンスなのでしょうか?」

森記者

「小泉氏と同じく、見直しに積極なのが河野氏です。『ルールを明確にすることで、不当解雇の時に、補償をうけられるようにする』と訴えています」

日テレNEWS NNN

森記者

「逆に、他の7人は基本、慎重な立場です。特に慎重な立場なのは高市経済安保相、小林前経済安保相、上川外相です。高市氏は、『日本の解雇規制はきつ過ぎるわけでない』、小林氏は『安易な解雇規制の緩和は働く人の不安を招く』、上川氏は『お金で一方的に解雇できる状態はよくない』など慎重な立場です」

鈴江キャスター

「残りの中間的な立場の候補はどのような主張なのでしょうか?」

日テレNEWS NNN

森記者

「林官房長官は、転職するにあたって『政策的な後押しを充実させたい』、茂木幹事長は『人生100年時代、転職が普通という社会をつくるのが先決』。また、加藤元官房長官は『日本に分厚い転職環境があれば議論できるが、まだない』と述べています。一方、石破元幹事長は小泉氏の姿勢にこうちくり、と言っています。『(整理)解雇の要件を具体的にどのように見直していくのか、よくわからない。本当に労働者の権利が守られるのか』と指摘しているんです」

鈴江キャスター

「選挙戦も後半戦に入りますが、今後の争点はどこになるのでしょうか?」

森記者

「解雇規制の問題は、私たちの働き方に関わる大きな問題です。ただ、どう見直すのか、示してもらわなければ、私たちも判断のしようがありません。残りの期間、各候補者には具体論を提示してもらい、議論が深まることを期待したいと思います」

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