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【陸上】「勝ち切れてよかった」“スーパー高校生”久保凛 日本選手権優勝経験者7人が集うハイレベルなレースで圧巻V サードベストで今季国内無敗

日テレNEWS NNN / 2024年9月30日 8時0分

左から2位川田朱夏選手、優勝した久保凛選手、3位北村夢選手

◇陸上 Yogibo Athletics Challenge Cup 2024(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

女子800mに“スーパー高校生”、16歳の久保凛選手が出場。他を寄せ付けない圧巻の走りで、優勝を飾りました。

陸上・日本グランプリシリーズの第14戦・新潟大会。パリ五輪代表が集結した今大会には、注目の高校生らも出場しました。

女子800mはタイムレースで行われ、最終3組には、この種目の日本記録保持者・16歳の久保凛選手が登場しました。

久保選手以外は、大学生や社会人のランナー。久保選手を含め、日本選手権での優勝経験者が7人と強豪がそろい踏みとなりました。そんななか、久保選手はいつものように、氷を顔や体に当てて体温を下げると、体の動きを確認。リラックスした様子でレースに臨みました。

レースは、スタートから久保選手が飛び出す展開に。2022年に日本選手権を制した塩見綾乃選手が、久保選手の後ろをぴたりとマークします。さらに後ろからは、2020年の日本選手権優勝者・川田朱夏選手が猛追。

「焦ってしまうといい走りができないので、まずは落ち着いて自分の走りをすることを意識した」という久保選手。

1周目は久保選手と塩見選手が並ぶような形でホームストレートへ戻ってきます。最初の400mを59秒で通過した久保選手。ギアを上げると、後続をどんどん突き放し、レースは独壇場へ。最後は3秒以上の差をつけ、自身のサードベストとなる2分01秒25の好タイムで優勝を決めました。

レース後、久保選手は「前半はしっかり自分のリズムを作って走ることができて、2周目のラスト200mから、思うようにスピードを上げることができなかった。でもこのグランプリという試合でしっかり勝ち切れたことはよかった」と振り返りました。

今季は、7月に19年ぶりとなる日本新記録を樹立した久保選手。日本選手初の“2分切り”となる1分59秒93をマークしています。さらに、国内大会ではシニアの選手相手に負けなし。

「今季はすごくいいシーズンになっている。より高い目標を目指して頑張っていきたい」と語った久保選手。

「やっぱり2周目でまだ落ちてしまう部分があるので、もう少し持久力をつけることが必要」と分析し、さらなる記録の更新を見据えています。

今季は10月の国体がラストレースになる予定。

「しっかり自分の走りをして記録を狙う、(来年の)東京世界選手権に向けて標準記録(1分59秒00)を目指して頑張っていこうと思っています」と、改めて意気込みを語りました。

◇女子800mタイムレース決勝結果

1位 久保凛(東大阪大敬愛高)2分01秒25

2位 川田朱夏(ニコニコのり)2分04秒80

3位 北村夢(エディオン)  2分5秒09

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