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片岡仁左衛門「自然に芝居が合っていく」 盟友・坂東玉三郎と共演する名作『婦系図』が初日

日テレNEWS NNN / 2024年10月3日 23時10分

『婦系図』でお蔦を勤める坂東玉三郎さんと早瀬主税を勤める片岡仁左衛門さん(C)松竹

歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん(80)と坂東玉三郎さんが、2日に東京・歌舞伎座で初日を迎えた『錦秋十月大歌舞伎』(26日千穐楽)の夜の部『婦系図』に登場しました。

演目は、泉鏡花が手がけ、1908年に新富座で初演した名作。早瀬主税(はやせちから)とお蔦(おつた)の別れを描く物語です。これまで5回にわたり、早瀬主税を演じてきた仁左衛門さんと、1983年以来、41年ぶりにお蔦を演じる玉三郎さんが、初めて『婦系図』で共演。2人が登場すると、満場の客席からは、拍手が巻き起こりました。

『婦系図』の早瀬主税を勤める片岡仁左衛門さんとお蔦を勤める坂東玉三郎さん (C)松竹

仁左衛門さんは、公演前の取材で、「もう演(や)ることはないと思っていたのですが、玉三郎さんからお話があり、厚かましいですが(笑)24、5歳のつもりで演じます」と話し、「玉三郎さんとは長年ご一緒して、自然に芝居が合っていくというか、本当に大切なありがたい存在です」とコメント。

玉三郎さんは、「年齢を重ねた今、しみじみとしたセリフ一言一言を、ごく自然に言えるようにと思っています」と語り、「人間の情緒というものは普遍的で、互いを思う気持ちそのものは幸せだったはず。人間関係が今よりずっと濃密だった時代に、こういう恋人たちがいたのだということを実感していただければと思います」と話しました。

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