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旬の“きのこ”に異変 長引く残暑で収穫量が減少

日テレNEWS NNN / 2024年10月18日 21時19分

日テレNEWS NNN

長引く残暑で、秋の味覚にも異変が起きています。今が旬のきのこですが、暑さで収穫量が減少したり、品質が悪いなど、影響が出ています。

   ◇

ようやく見えてきた、秋らしさ。都内のきのこ鍋専門店「Shangri-La's secret ROPPONGI」では、旬のきのこをふんだんに使ったしゃぶしゃぶを提供しています。しかし、そのきのこに“異変”が…

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Shangri-La's secret ROPPONGI 平山卓也店長

「今年の夏の猛暑ということもあり、きのこの状態が例年より悪かったり、納品の量が少なかったり」

例年より仕入れを2割増やし、品質の高いきのこを厳選。異常な残暑の影響が、秋の味覚に及んでいます。

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茨城県にあるきのこ農園を訪ねました。一番の売りは、肉厚で直径8センチを超える“ジャンボしいたけ”です。空調を使わない自然に近い環境で、ゆっくりと菌を熟成させることで大きくなるといいます。

田村きのこ園 川島拓代表

「30℃を超える時間が長く続くと、菌が弱ってきたり、しいたけの芽がつかなくなったり」

しかし、残暑で収穫量が例年の10分の1ほどに落ち込んでいるといいます。そのため、直売所のオープン時期を遅らせざるを得ない事態になっています。

田村きのこ園 川島拓代表

「秋が旬と知ってくれているお客さんは『まだできないのか?』とお待ちいただいてる」

   ◇

茨城県の農園では、本来、この時期にいないものが活発化していました。

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鈴木農園 鈴木弘晃さん

「あそこに止まってるのが見えますか? レタスの葉っぱの上に」 

キャベツの畑でも…

鈴木農園 鈴木弘晃さん

「わかります? これ」

――めっちゃ飛んでますね

鈴木農園 鈴木弘晃さん

「こんなにいるんですよ」

本来、夏にしか見ないという虫が、今も活発に飛び回り、食害に悩まされているのです。

日テレNEWS NNN

影響は食卓にも及んでいます。栃木の青果店「宝咲屋housakuya」には、仕入れ先の農家から「9月の猛暑により野菜が焼けてしまったりしてスティックセニョールは失敗しました」というメールが届きました。アスパラに近い食感で人気のスティックセニョールが全滅。入荷できなくなったのです。ほかにも…

宝咲屋housakuya 佐野敦店主

「本来なら茨城のトマトが入っているはずだったのですが、今は青森」

なんとかして、野菜をかき集める状況が続いているというのです。この日仕入れたネギも、暑さなどの影響で2週間ほど遅れていたといいます。

宝咲屋housakuya 佐野敦店主

「これ(異常気象)が通常になっていくと心配」

   ◇

農林水産省によると、白菜やブロッコリーは10月後半も、高値で推移する予想です。残暑の影響は続きそうです。

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