「国際生理の日」 生理をタブー視せず向き合う取り組み
日テレNEWS NNN / 2024年10月19日 12時16分
19日は「国際生理の日」。生理をタブー視せず正面から向き合う取り組みを取材しました。
男性たちがおなかに取り付けているのは、電気刺激で生理痛を疑似体験する装置です。
大手製薬会社が中堅以上の男性社員向けに開いた研修会。痛みを知るだけでなく、「生理中に仕事をする」という状況も体験してもらうため。装置を付けたまま働きやすい職場づくりについて考える“会議”も。
「不定期に収縮が起きるので集中力が途切れる」
「眠気とか他の症状が(痛みに)プラスでくると思うと、より大変なことなんだなと」
ある調査によると「生理中の仕事の困難さ」について、男性は女性の実感の2割減程度に思っているといいます。また、女性が生理痛で欠勤する日数は平均で1か月に0.45日なのですが、男性は実際の4倍の1.72日休んでいると思っている、という結果に。
男性は生理痛を過小評価しがちで、女性が働きやすい職場づくりを進める上での課題はこの「意識の差」だというのです。
「意識の差」は世代間でも。
父親
「試験にしても学校にしてもどこまで休んでいいのか、大げさじゃないの?と親としては思う部分も」
生理について正しい知識を学ぶ機会がないまま親になり、娘に不要なガマンをさせてしまう「親ブロック」です。
生徒
「生理って自分ではどうにもならない…」
経産省の試算では、女性特有の健康課題による経済損失は年間3兆4000億円。
筑波大学・久野譜也教授
「実は女性の健康課題で生産性がかなり下がっている。そういうことがわかれば企業側も取り組む価値が出てくる。これは今、そういう面ではチャンスだ」
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