新米が最高値──混ぜておいしい穀物、「かさ増し」の切り札に “米の代わり”3位はラーメン、1位と2位は？【#みんなのギモン】

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新米の9月の取引価格は過去最高で、10月も米価は高止まりしています。米不足で重宝された食べ物や、かさ増ししやすい穀物を紹介します。今回の#みんなのギモンでは「新米最高値…“主食”どうする？」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。

●お米の代わりに何食べる？

●新米おいしく　かさ増しの切り札？

■都内のスーパー、去年より3～4割高

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山崎誠アナウンサー

「品薄の影響で新米が高いということです。農林水産省は9月の新米の取引価格が2006年以降で過去最高になったと発表しています」

「10月に入ってもコメの価格は高止まりが続いていて、24日に取材した東京都内のスーパーでは、去年に比べて3～4割増しの価格が続いているということです。品薄の時期もありましたが、お米事情はいかがですか？」

桐谷美玲キャスター

「もうすぐストックがなくなるので、買い足さないといけないなという感じですね」

鈴江奈々アナウンサー

「スーパーで見ていても品薄というのは感じませんが、値段は1.5倍近いという肌感覚があります」

森圭介アナウンサー

「そんなに高いんですね…」

■街で聞く…主食をやりくりする工夫

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山崎アナウンサー

「お米がなかったり、増えたとしても価格が高止まりしていたりという状況です。街の皆さんは主食をどうしているのか、都内で24日に聞いてきました」

主婦（40代）

「お米の値段が上がっている感じがすごくしています。ご飯を食べる機会は減っていて、うどん・パスタ・パンに切り替わっている感じはします」

会社員（40代）

「子どもがいる時はお米を買っていますけど、昼に大人たちだけの時は麺・パン類で済ませることが増えました」

主婦（60代）

「（まとめて）冷凍うどんを買ったりとかはありましたね。食べられないと思うと余計にご飯が食べたくて…」

森アナウンサー

「わが家も子どもが食べ盛りなので子どもはお米を食べていて、私はダイエットとしてお米を食べないようにしています」

山崎アナウンサー

「他の物に置き換えるなどして工夫されている方もいました」

■9月の米不足で…自宅で何を食べた？

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山崎アナウンサー

「9月中旬の米不足の時に、自宅でお米の代わりに何を食べたか。クロス・マーケティングの調査（複数回答）によるトップ10を見ていきます」

「10位は菓子パン（9.5％）、9位は総菜パン（9.7％）、8位はパックご飯（10.6％）、7位はカップ麺（15.1％）、6位はそうめんなど（15.2％）、5位はそば（20.4％）、4位は食パン（23.7％）でした」

「3位はラーメン（24.0％）、2位はパスタ・マカロニ（24.7％）、1位はうどん（31.8％）。やはり麺類を食べる機会が増えるということです。お米に困ったら粉もん、小麦粉を使うものが強いといった傾向が出てきます」

■即席袋麺、シリアル類、乾パスタが好調

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山崎アナウンサー

「メーカーに聞きました。『サッポロ一番』などサンヨー食品の即席袋麺は、米不足が原因かは分からないものの、出荷量は4～9月の前年同月比で約1割増えています。日清シスコのシリアル類も8月の店頭の売れ行きは前年同月比で2割以上増えました」

「日清製粉ウェルナの乾パスタは、8月の販売数量が前年同月比で約1割伸びました。日清シスコと日清製粉ウェルナによると、米不足だけでなく、地震や台風などの災害もあって、備蓄する物としての需要が増えたことも要因の1つとして考えられるそうです」

■お米のかさ増しで使う食材は？

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山崎アナウンサー

「こうした中、麺類以外でも売り上げを伸ばしている物があります。お米のかさ増し、したことはありますか？」

鈴江アナウンサー

「私はやったことはありませんが、しらたきを細かくしてお米と一緒に炊くようなことを聞いたことがあります」

森アナウンサー

「コンニャクがお米の形になっていて、入れても味が変わりません。そんなことをやっていた時期はあります」

桐谷キャスター

「直接何かを入れるわけではないですが、リゾットなどにすると膨れるかなと思います」

山崎アナウンサー

「体積が増えて変わりますね。いま人気になっているのが、最近ではコンビニのおにぎりにも入っていることが多い、もち麦（大麦）です。食べたり目にしたり意識したり、ということはありますか？」

鈴江アナウンサー

「わが家のご飯は五穀米が多いですが、その中に入っています」

森アナウンサー

「わが家ももち麦は入っていますが、私は白米だけの方が好きです…」

忽滑谷こころアナウンサー

「私はもち麦の味が好きで、コンビニでわざわざもち麦入りのおにぎりを手に取ります」

■米高騰以降、「もち麦」売り上げ急増

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山崎アナウンサー

「いろいろな商品に使われ、目にする機会や食べる機会は増えていると思います。大麦類販売大手の『はくばく』によると、お米が高騰して以降、もち麦の売り上げは今年8月で前年比約1.5倍、今年9月で前年比約1.3倍に伸びています」

「その理由の1つに、米不足の時にお米に混ぜて炊く、かさ増しの効果もあるのではないかということです。大麦の中でも粘り気が強いもち麦は水分を多く吸収します。炊くことによって、炊く前よりも2.8倍かさが増します。一般的なお米（2.2倍）よりも膨らみます」

「農水省などによると、もち麦は食物繊維が非常に豊富。お米に比べると20倍以上含まれています」

■業者に聞く…もち麦のおいしい炊き方

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忽滑谷アナウンサー

「炊く時には普通に混ぜればいいんですか？」

山崎アナウンサー

「はくばくによると、水分をよく吸うもち麦は新米に混ぜるとおいしく炊けます。もち麦は水洗いの必要がなく、そのまま白米や無洗米に混ぜることができます」

「例えば新米2合をといで、いつも通りの白米の水加減でいいということです。そこにもち麦100グラムと水200㏄（1カップ）を加えます。そして軽くかき混ぜ、普通の白米コースで炊くだけです」

「新米は水分を多く含むため水を少なめにすることがありますが、もち麦が水分を吸うので、そうした調整をしなくてもおいしく炊けます」

鈴江アナウンサー

「食物繊維も取れて、かさ増しして、これでもしお財布にも優しかったらいいですよね」

山崎アナウンサー

「お米が高いので、（もち麦を）混ぜることによって費用対効果も良くしていくことはあると思います。食欲の秋ですので、お米も小麦も大麦も、いろいろな組み合わせで少しかさ増しを楽しみながら味わっていけたらなと思います」

（2024年10月24日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より）

【みんなのギモン】

身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、

日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。（日テレ調査報道プロジェクト）

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