過激な言動が加速? 新政権にブレーキ役不在…トランプ氏の“やりたい放題”か
日テレNEWS NNN / 2024年11月7日 21時15分
再びアメリカ大統領に返り咲くこととなったトランプ氏。そのトランプ氏の言動が前政権時にも増してさらに過激になる可能性があるといいます。その理由とは?
◇
“返り咲き”が決まると、真夜中だってお構いなし。喜びを爆発させたトランプ支持者たち。一夜明けても…
トランプ氏支持者
「最高に素晴らしいこと、私たちが勝ったんだ」
トランプ氏支持者
「幸せ、生まれ変わったような気分だ」
5日に行われたアメリカ大統領選。
共和党 トランプ氏
「第47代・第45代大統領に選ばれる栄誉をくれたアメリカ国民のみんな、ありがとう」
勝利を確実にし、大統領の座は“またトランプ氏”となりました。
トランプ氏
「これはまさにアメリカの黄金時代となるだろう」
しかし、この結果については好意的な声ばかりでなく、ニューヨークではこんな声も聞かれました。
「正直に言ってかなり壊滅的になると思います。この結果には困惑しています。まだ完全に理解できていません」
イギリスでは早くもデモが起きています。
有名ホテルを買収するなど“不動産王”として名をはせたトランプ氏。本業のかたわら、テレビ番組にも出演。「おまえはクビだ!」などの“過激な発言”は当時から健在でした。
2015年、大統領候補に名乗りを上げると…
トランプ氏(2015年)
「中国も日本もメキシコも倒してやる」
「イスラム教徒の入国を一時的に禁止にする」
ここでもたびたび“過激な発言”。
ただ、そうした言葉が人々の心をつかみ、2017年、第45代大統領に就任しました。
在任中は北朝鮮の金正恩総書記と直接会談を繰り返すなど独自の外交を展開。中国に対しては…
トランプ氏(2020年)
「中国に対して素晴らしい巨額の関税をかけてやった」
中国製品に高い関税を課す「貿易戦争」を仕掛けるなど、いわば“予測不能”なかじ取りも。
前回の大統領選、バイデン大統領に敗れた後は“選挙に不正があった”と主張し敗北を認めず…
トランプ氏(2021年1月)
「議会に向かって歩こう 」
トランプ氏の言葉が引き金となったのか、支持者らによって議事堂が襲撃される事件も起きています。
紆余(うよ)曲折、4年の歳月を経て再びホワイトハウスのあるじになるトランプ氏。ただ、アメリカメディアは新たな政権について、“一次政権とはまったく異なる政権になるだろう”と伝えています。
というのも、前政権で閣僚などにいたトランプ氏の“ブレーキ役”が一掃され今や不在に。新政権は“イエスマン”が周囲を固めることになりそうなのです。
また、大統領選のウラで行われている連邦議会の選挙結果も重要に。すでに上院は共和党が過半数を確保していて、下院も共和党が制するとなれば大統領と上院下院の3つをすべて共和党が制する“トリプルレッド”が実現。議会の抵抗を気にすることなく、トランプ氏の“やりたい放題”となる恐れもあります。
気になるのは日米関係の行く末。石破首相は7日朝…
石破首相
「ドナルド・トランプ氏と電話会談を行いました」
約5分間の電話会談をしたことを明かしました。
石破首相
「非常にフレンドリーな感じがしました。本音で話ができる、そういうような方という印象をもったところ」
前回の在任時、安倍元首相は“ゴルフ外交”などを通じて親密な関係を築いていました。
今回はどのように絆を強めるのか。石破首相は来週、国際会議のため南米を訪れるのに合わせてアメリカを訪問し、トランプ氏と会談することを模索しています。
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