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物価高やフードロス対策に…安くお得な“切れ端グルメ”

日テレNEWS NNN / 2024年11月12日 20時50分

日テレNEWS NNN

食材のあまった切れ端を有効に活用して、安く販売する店が注目されています。街で“切れ端”の活用法、簡単にできるレシピを教えてもらいました。

   ◇

甘めのだしがしみこんだ肉厚の角煮。4時間ほど煮込み、とろけるような食感がウリだといいます。しかし…

「角煮丼屋くろしろ 端なれ」若井直也店長

「どうしても端材、端っこの部分が商品として使えないので出てしまう」

調理の際、出るお肉の“切れ端”。その量、5キロあたり約1.3キロになることも。

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これまでは従業員のまかないなどで利用していましたが、それでも使い切れないため、新店舗で先月から始めたのが、切れ端だけを使った角煮丼の提供です。

仕込みは、塊の角煮丼を提供する本店で行っていて、味付けはどちらもまったく一緒ですが、切れ端の角煮丼は800円安く食べられるのです。(本店:1900円、新店舗:1100円)

会社員(20代)

「すごいしみてて、食べやすくておいしい」

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長引く物価高のなか、本来なら捨てられてしまうお手頃な食材、“切れ端”グルメが注目されています。

さまざまなものが値上がりするスーパーでも、一部欠けたニンジン目当てに、続々とお客さんが。普段は店頭に並べられないものですが、1本21円で販売。

スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹店長

「物価が高くなってるので少しでも喜んでもらうために」

物価高などの影響で“料理方法が変わった”というお客さんも。

「しいたけの軸の部分を小さく切って、野菜いためと一緒に」「ここ(キャベツの芯を)切ったあとの硬めの部分はスープとか味噌汁に入れます。切るけど大体の部分は使う」

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料理の写真やレシピを投稿するSNSでも、“切れ端レシピ”が。大根の皮と葉をつくねに入れて活用する人や、里芋の皮を揚げてチップスにする人まで。

この物価高の中で、需要が伸びている“切れ端”グルメも。寿司ネタなどを販売する会社では、 “切れ端”を加工し、解凍するだけで手軽に使える商品を展開しています。

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簡単に巻き寿司が作れる、しめ鯖と高菜を組み合わせたものや、ホタテの切れ端をあぶって塩をふりかけ、甘みを引き出したあぶりホタテの棒寿司など。

タカダ 戸出浩三代表取締役

「安価で売れるということが非常に着目されてるのは、この1年ぐらいで感じますね」

同じ魚でも、約5割安く流通するという切れ端。この会社では、1年ほど前から回転寿司店など取引先も増加していて、特に、居酒屋からの注文が好調だといいます。

   ◇

街の人にも、“切れ端”の活用術を聞いてみました。

主婦(50代)

「大根の皮とかは、きんぴらみたいにしちゃう。めちゃくちゃ炒めます。それ(皮)で作ったよねと思わせないように」

大根の皮の活用は、きんぴらだけにとどまらず…

主婦(50代)

「(大根の)皮とだしをとったかつおで、ふりかけみたく。品数をどう増やすか」

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えのきの“石づき”を最大限、活用するという人も。

会社員(30代)

「下のほう厚めに切って、上は鍋に使って。下の塊になるのをバター醤油(しょうゆ)で焼くと、ホタテのような味わいになる。おいしかったです」

魚の骨を活用するという女性も…

80代

「身をきれいに食べて、骨だけは残しておいて、ガスレンジで焼くとパリパリに。せんべいみたいな感じになる」

“切れ端レシピ”が、家計を守ることにつながるかもしれません。

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