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“紀州のドン・ファン”元妻「死に方考えてほしかった」 最後の被告人質問で、感情をあらわに…

日テレNEWS NNN / 2024年11月15日 20時33分

日テレNEWS NNN

“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助さんを殺害した罪に問われている元妻・須藤早貴被告。15日に行われた、最後の被告人質問で野崎さんについて尋ねられ、須藤被告は「もうちょっと死に方考えてほしかった」と感情をあらわにしました。

   ◇

検察側

「野崎さんが死んだことについて、今あなたはどう思っていますか」

須藤被告

「目の前にいたら文句を言ってやりたい」

すると、吐き捨てるように…

須藤被告(弁護側の被告人質問より)

「もうちょっと死に方考えてほしかった。私は何年も人殺し扱いなので。クソッ」

15日は時折、感情をあらわにすることもあった須藤早貴被告。6年前、遺産目当てで結婚したのは、自伝によると交際した女性は4000人、貢いだ額は30億円。伝説上のプレイボーイになぞらえ、“紀州のドン・ファン”と自ら称していた野崎幸助さん。

須藤被告は、野崎さんに多量の覚醒剤を摂取させ、殺害した罪などに問われています。ただ、その犯行を示す直接的な証拠はありません。

須藤被告は、これまでの裁判で「私は社長(野崎さん)を殺していませんし覚醒剤をのませたこともありません」と、一貫して無罪を主張しています。

検察側はどう立証するのか。15日に迎えた最後の被告人質問の冒頭で、検察側が追及したのは須藤被告の「検索履歴」です。まずは、野崎さんと出会う前の検索履歴の確認から行われました。

日テレNEWS NNN

検察側

「『サイコパス診断』。あなた自身サイコパスだとは?」

須藤被告

「思わない」

検察側

「(『サイコパス診断』の)診断結果は?」

須藤被告

「覚えていない」

検察側

「ホラーの検索をしている。ホラー系が好きなのか?」

須藤被告

「実際に起きた不気味なのが好き」

高校生の頃から、事件モノを調べるのが好きだったという須藤被告。ただ、野崎さんと出会ったあとの検索履歴には、これまでと変化が。

日テレNEWS NNN

検察側

「『完全犯罪』。このきっかけは?」

須藤被告

「 (きっかけは)ないし、ただ事件モノが好きだから。もっと昔から調べてる」

検察側

「『老人死亡』はなぜ?」

須藤被告

「その前に老人転落死(について)を見ていたから出てきた」

検察側

「『老人 完全犯罪』は?」

須藤被告

「老人死亡の前に、完全犯罪の動画を見た」

検察側

「野崎さんを思い浮かべた?」

須藤被告

「いや、まったく」

さらに事件直前には「覚醒剤 大量投与」と検索していたと、検察側は指摘。これについては…

須藤被告

「芸能人が覚醒剤をのんで路上で亡くなったという話が気になって調べた」

じっくりと言葉を選び、少し怒りながら答える場面もあった須藤被告。検察側の追及は続き、事件後の検索履歴について質問されました。

検察側

「『インスタグラム一括削除』。これはなぜ?」

須藤被告

「覚えてないです」

検察側

「『バレずに殺せば正義』。なぜ?」

須藤被告

「社長について検索して、動画や記事にアクセスして『バレずに殺せば正義』が関連で出てきた」

検察側

「野崎さんが亡くなったあとの感情は?」

須藤被告

「死体を見たのは初めてだったからびっくりした」

検察側

「そうではなくて感情面、喜怒哀楽で答えると?」

日テレNEWS NNN

須藤被告

「どちらかというと無。お金がもらえるまで時間がかかるし面倒という感じ」

事件後、須藤被告は野崎さんの会社の役員に就任。2500万円ほどの報酬をもらって、車やバイクを購入し、タワーマンションなどへの引っ越しも5回したといいます。

法廷で語られた、須藤被告の証言の数々。判決は、12月12日に言い渡される予定です。

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