中国でまた車“暴走” 複数の児童らが病院搬送 訪日中国人は事件について…
日テレNEWS NNN / 2024年11月19日 20時14分
19日朝、中国・湖南省の小学校前で発生した、車が複数の児童らをはねた事件。地元警察は運転していた39歳の男を拘束したと発表しました。
発生直後の映像…
「助けて! 助けて!!」
響き渡る悲鳴。リュックを背負った子どもたちは急いで学校の中へ。路上では血を流して横たわった子どもを別の子が助けようとしています。
無差別とみられる事件。今度は小学校の目の前で車が歩行者に突っ込みました。中国メディアによると、通学時間帯だった小学校の目の前で車が児童や保護者、警備員らをはねた“暴走”。複数の児童や保護者らがケガをして病院に搬送されましたが、児童らの命に別条はないということです。
暴走したとみられる白い車。まだ車の中にいる運転手をひきずりだそうとする人々。すると…車を降りた途端、殴りかかってきた運転手は大勢に制圧され、取り押さえられました。地元警察によると、拘束されたのは39歳の男。動機などはまだわかっていません。
無差別とみられる事件。中国で起きるのはこの1週間ほどで3回目です。
35人が亡くなった“無差別暴走”。8人が亡くなった“無差別殺傷”。そして今回の“無差別暴走”。相次ぐ事態に中国社会には不安が広がっています。
「最近こんなことが多すぎておかしいよ」
「社会への報復か?」
「事件に関する報道をしっかりした方がいい」
ただ、これらの投稿はあっという間に…
森葉月記者 NNN北京
「事件に関係する投稿なんですが、投稿からわずか30分でこのように閲覧できなくなってしまっています」
中国政府による国民への“情報統制”です。“無差別事件”が起きるたびに強まっていて、社会に動揺が広がらないよう警戒し、新たな事件を防ぐ狙いがあるとみられます。
それでも相次ぐ凄惨(せいさん)な事件。日本を訪れている中国の人たちに母国の現状をどう受け止めているのか聞いてみると…
──無差別事件について話せますか?
中国国民
「話すことはできない」
情報統制の影響か、答えられないといいます。
取材した2人も…
中国国民
「遊びに来ました、日本の文化や景色が好きなんです」
笑顔で答えていましたが、事件の話をした瞬間…
──無差別事件が相次いでいると知っていますか?
中国国民
「知らない、知らない」
表情は一変。走って去って行きました。
一方、答えてくれた人も…
中国国民
「社会への報復をするためにこういう行動(“無差別事件”)を起こしているんだと思う」
「社会への報復」。事件の背景にあるとみられるのは経済の低迷による格差の拡大など、将来に対する不安です。国民の不安が社会への不満につながり、“無差別事件”という形で現れているという見方もあります。
中国政府は、「全力ですべての人民の生命の安全、社会の安定を保障するとともに、中国にいるあらゆる外国人の安全を守る」としています。
この記事の動画はこちらから再生できますこの記事に関連するニュース
-
小学校の前で“車突っ込む” なぜ?“無差別事件”相次ぐ中国 運転の男は取り押さえ
日テレNEWS NNN / 2024年11月19日 19時3分
-
中国の専門学校で無差別殺傷、8人死亡 不満書かれた“遺書”が拡散 献花の撤去も…動揺拡大を警戒か
日テレNEWS NNN / 2024年11月18日 20時24分
-
中国当局“不満抱える8つのタイプ”住民の管理強化へ…“暴走車”事件受け
日テレNEWS NNN / 2024年11月15日 20時15分
-
中国で“車暴走”死者35人…拘束の男、離婚後の財産分与に不満か 現場では報道規制、献花も撤去
日テレNEWS NNN / 2024年11月13日 21時20分
-
中国で車が暴走、一部メディアが10人以上死亡と報道も…言論統制か、SNSの投稿削除
日テレNEWS NNN / 2024年11月12日 19時34分
ランキング
-
1児童らに車突っ込み、複数のけが人 運転の39歳男を拘束 中国
日テレNEWS NNN / 2024年11月19日 17時40分
-
2対馬の仏像、「返還を保証」 寺が書面と韓日議連会長
共同通信 / 2024年11月19日 18時50分
-
3プーチン氏、核ドクトリン改定=侵攻1000日、米ミサイルに反発
時事通信 / 2024年11月19日 19時40分
-
4ウクライナ、米供与ミサイル「ATACMS」で露国内を初攻撃か 現地メディア報道
産経ニュース / 2024年11月19日 19時22分
-
5移民送還に国家非常事態宣言へ=トランプ氏、軍動員も―米
時事通信 / 2024年11月19日 8時9分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください