「盗んだ方が早い」九条ねぎ“窃盗” 元農家の男、初公判で起訴内容認める

日テレNEWS NNN

京野菜「九条ねぎ」を大量に盗んだ罪に問われている元農家の男の初公判が21日、開かれました。

　　　◇

甘くて風味がある九条ねぎ。時には料理の引き立て役、時には主役にもなる伝統的な京野菜です。

しかし栽培地の京都府南部、久御山町では今年6月から窃盗被害が相次ぎ、被害はあわせて約3.5トン。農家が防犯カメラを設置すると、窃盗の瞬間がとらえられました。

日テレNEWS NNN

今年8月、午前4時ごろ。カメラに映るのは、暗闇の中、手慣れた様子でねぎを“収穫”する男、山本英雄被告（28）です。約216キロのねぎを畑から盗んだ罪で逮捕・起訴されました。

実は山本被告もねぎ農家。21日に開かれた初公判で、山本被告は起訴内容を認め…

山本英雄被告（28）

「猛暑と雨不足なので、ねぎの生育が止まってしまった」

ねぎが不作で、業者に納品するため、犯行を繰り返したといいます。

日テレNEWS NNN

さらに…

山本英雄被告（28）

「今年7月ごろ、300キロぐらい盗まれた」

自身もねぎの窃盗被害にあったと話しました。

山本英雄被告（28）

「自分も盗んだ方が早いし、頑張ってもとられるなら自分もとった方がいいと思った」

検察側は犯行動機も身勝手だとして、懲役2年を求刑。判決は12月19日に言い渡される予定です。

この記事の動画はこちらから再生できます