「イプシロンSロケット」また爆発 燃焼試験中に…原因は
日テレNEWS NNN / 2024年11月26日 20時47分
開発中の主力ロケットの1つ、「イプシロンSロケット」。26日朝、種子島宇宙センターで燃焼試験中に爆発が起きました。去年7月には秋田県で燃焼試験中に爆発が起きていて、今回は対策したうえでの再試験でした。一体何が起きたのでしょうか。
◇
日本の主力ロケットとして期待がかかる「イプシロンSロケット」の燃焼試験。26日午前8時半ごろ、鹿児島・種子島宇宙センターで雨が降る中、始まりました。
想定されていた試験時間は約2分。開始直後、白煙が空へと上がりました。すると、開始約49秒で突然、爆発。炎の塊のようなものが飛んでいく様子も確認できました。
「異常燃焼が発生し、火災が一部発生しています」
JAXA(=宇宙航空研究開発機構)によると、一部で火災が発生しましたが、ケガ人などは確認されていないということです。
午後4時半すぎ、JAXAが状況を説明しました。
JAXAイプシロンロケット・プロジェクトチーム 井元隆行氏
「燃焼開始から約49秒後に爆発という事態に至ってしまった。ご期待に沿うことができず、大変申し訳なく思っています」
JAXAが今年度中の実証機の打ち上げを目指す小型ロケット「イプシロンS」。開発に成功すれば、小型の人工衛星などを低コストで運搬可能になります。民間企業の宇宙産業参入や宇宙研究の加速が期待されています。
26日に行われていたのはモーターの燃焼試験です。第2段モーターと呼ばれる部分が想定通りに推力を発揮するのかなどを調べる試験が行われていました。
ただ、この「第2モーター」を巡っては去年も同じく燃焼試験中に爆発が発生。
近隣住民(秋田・能代市、去年7月)
「ドーンとなったじゃん。あ、終わった」
──失敗したなと?
近隣住民
「うん」
原因について、JAXAは点火装置の一部が熱で溶けたなどと説明しました。
その爆発から1年以上、装置を断熱材で覆うなど改良して臨んでいた今回の試験。爆発の原因について専門家は…
ロケット工学を研究 大阪産業大学機械工学科・田原弘一教授
「前回と同じような原因が、一番考えられます。圧力を上げるとか、改良をどんどん加えている。燃焼ケースとかボディーとかが十分に耐えられなかったと。燃焼に耐えられなかったのが一番考えられる原因」
JAXAも「圧力」について言及しました。
JAXAイプシロンロケット・プロジェクトチーム 井元隆行氏
「燃焼圧力が予測よりも若干高め」
また、試験場の設備が損傷し、復旧には最低数か月かかる見込みだといいますが、今後については…
JAXAイプシロンロケット・プロジェクトチーム 井元隆行氏
「失敗からたくさん学ぶことがあると思う。より信頼性の高いロケットにしていきたい」
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