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【解説】代表質問始まる 石破首相vs野田代表、こだわりは…手元の原稿めぐり“差”も

日テレNEWS NNN / 2024年12月2日 19時52分

日テレNEWS NNN

国会では2日から石破首相の所信表明演説に対する代表質問が始まりました。政治改革や103万円の壁などが焦点となる中、与野党のトップはどのような論戦を交わしたのでしょうか。日本テレビ政治部・野党担当キャップの天野裕貴記者が、以下の2つの疑問について解説します。

1. 立憲・野田代表のこだわりは

2. 石破首相、どう応えた

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──まずは1つ目。野田代表、きょうの代表質問では、どんなこだわりがあったのでしょうか。

代表質問は通常、一言一句、原稿を用意して臨む人が多いんです。ただきょう、野田代表は原稿をあえて用意せず、最低限のメモだけを手に、演説に臨みました。

その狙いについて、野田代表は周辺に「石破さんの言葉は原稿を読んでいて響かない。こちらは自分の言葉で話すから石破さんも自分の言葉で話すべき」というメッセージだと解説していました。

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──それでは2つ目の疑問。それに対して、石破首相はどう応えたのでしょうか。自分の言葉で話していたのでしょうか。

きょうの首相答弁は質問に対する答弁漏れがないよう間違えがあってはいけない、と原稿を読んでいた時間が多かった印象です。ただ、見えないところで変化があったんです。

首相就任以降は、周りのスタッフが書いた原稿を読む形が多かった石破首相でしたが、今回は、かなり自分で修正したようなんです。

石破首相自身も周辺に「頼むから自分が言いやすいように話をさせてくれ」と手を入れたことを明らかにしていて、「石破カラー」の復活を目指した形です。

──臨時国会の争点の1つ、政治改革。中でも立憲などが禁止を求めている企業・団体献金の禁止については、どのようなやりとりがあったのでしょうか?

野田代表は、政治改革の本丸を企業・団体献金の禁止と位置づけていて、きょうも禁止を強く求めました。これに対して石破首相は「我が党は企業・団体献金自体が不適切であるとは考えていない」と述べました。

ある立憲議員は「絶対に企業・団体献金禁止はやらないということだ。来年の通常国会に持ち越して逃げ切る考えだろう」と厳しく批判しています。

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また、今回、野田代表は現在、注目されている「103万円の壁」とは別の年金など社会保険料の支払いが発生する「130万円の壁」について見直しを求めました。これに対して、石破首相は「被用者保険の更なる適用拡大に関係者間で丁寧に議論を進める」と述べただけで、立憲民主党の関係者は「前向きでもなければ、ほぼゼロ回答だ」と失望をあらわにしていました。

ある立憲幹部は「代表質問は予定調和になりがちだから、きちんと向き合って対決できる予算委員会が本当の勝負だ」と話していました。

3日、4日の代表質問、そして5日にも予算委員会が行われますが、野党はどう追及するのか、石破首相は自分の言葉でどこまで話すのかがポイントとなりそうです。

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