「お熱でた 休み、早退 いつもママ」……ジェンダーの“もやもや”川柳で 広島県のコンテスト30選 最優秀賞と気になる作品は?
日テレNEWS NNN / 2024年12月4日 9時17分
性別による思い込みや決めつけによる「もやもや」。それを表現した川柳を募った広島県のコンテストで、子育て中の親が共感したり、子どもたちの素直な思いが表れたりした30の作品が入賞しました。街の人に、気になった川柳を選んでもらいました。
■子育て中の親が思わず共感する作品
「だが君は 子育てあるから 無理だよね」
広島県が募った、川柳コンテストの授賞式がありました。ジェンダーをテーマにした、「ちぃと もやもや ジェンダー川柳コンテスト2024」です。“男は仕事、女は家庭”など性別による思い込みや決めつけによる「もやもや」を、川柳の形で募集しました。
入賞した30の作品の中には「お熱でた 休み、早退 いつもママ」「母の味 そろそろ作ろう 父の味」「初育児 『俺無理。やったことない』 私もだ!」など、子育て中の親が思わず共感してしまうようなものがあります。
■「後ろめたさなく伝えられる社会に」
また、「彼氏いる? パートナーなら とは言えず」など、恋愛対象が男性だけではない女性が「後ろめたさなく伝えられる社会に近づいてほしい」と考えた作品もあります。
■受賞者「男性向け育児支援が…」
6か月の娘がいる育児休業中の父親(30代)は「育児支援 ママ、ママ、ママ、ママ パパはどこ?」で審査員賞を射止めました。
授賞式でこの父親は「なかなか男性向けの育児支援が見つからないなと思って。男性同士の育児の困っていることを話せる場所があったらいいなと思います」と話しました。
■子どもの素直な一言を詠んだ川柳
中でも目立ったのは、子どもたちの素直な一言を詠んだ川柳です。「ランドセル ぼくもカープの 色がいい」「レディースよ? だから何?と 我が息子」など、次の時代を担う子どもたちに気づかされる作品もありました。
「レディースよ? だから何?と 我が息子」の作品で受賞した人は「(息子が)『だから何なん?』みたいな。(そう)答えた時に、まったく気にしないこの子の感覚はステキだな(と思いました)」と笑顔を見せました。
■街で聞く…気になった作品は?
3日夜、東京・新橋で気になった川柳を聞きました。
「初育児 『俺無理。やったことない』 私もだ!」の作品を選んだ30代の会社員は「仕事だと、初めてのことでも『俺やります』みたいな人いるのに、育児になると『俺、無理』と言う人が多いなって」と言います。
20代の女子学生には、こんな経験があるといいます。「すごいお腹すいている時に、(大盛の)メンズセット食べたいなと思ったんですけど、一緒にいたのが男性の友達で、ちょっとちゅうちょしてしまう気持ちがあった」
50代の会社員は「燃えるゴミ 見ても見ぬふり お仕事へ」の作品を選びました。「見えたものは自分でやるべきだと思います。女性だけではなくて」と語りました。
■忘年会で感じる“男女格差”も?
50代の男性会社員は「お熱でた 休み、早退 いつもママ」が気になったといいます。「『アンタは一体いつになったら(迎えに行ってくれる?)』『私ばっかり』とずっと言われているので」と明かします。
逆に、自身が感じる性別のもやもやはあるのでしょうか? 「忘年会の会費ひとり5000円で、女性は3000円でいいよ。これは正しいのか、正しくないのか。もやもや」と笑います。そこで、「忘年会 男女格差は 消えません」と詠んでくれました。
■会議の光景を詠んだ川柳が最優秀賞に
広島県の川柳コンテストでことしの最優秀賞に選ばれたのは、「大丈夫? 男性ばかりの その会議」でした。一般企業だけでなく、国会や政府の会議でも見られた光景です。
県は、こうしたもやもやを参考にするといい、「誰もが自分らしく生きられる広島県をつくる」としています。
(12月3日『news zero』より)
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