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JリーグMVPは国内2冠の神戸・武藤嘉紀が堂々初受賞 単身赴任中支えとなった家族に「この賞は捧げたい」

日テレNEWS NNN / 2024年12月11日 6時21分

MVPのトロフィーを受け取る神戸・武藤嘉紀選手(右・写真:時事)

Jリーグの年間表彰式「2024Jリーグアウォーズ」が10日、横浜アリーナで行われ、各賞を受賞した選手、関係者らが登場しました。

栄えある今季のMVPにはヴィッセル神戸のFW武藤嘉紀選手が初受賞しました。

武藤選手は今季リーグ戦37試合に出場し、自己最多タイの13ゴールに加え7アシストをマーク。特に広島・町田との三つどもえとなった優勝争いでは、第37節の柏戦終了間際に貴重な勝ち点「1」をもぎ取る同点弾、最終節の湘南戦では優勝をたぐり寄せる2得点目をあげるなど、チームのリーグ連覇に大きく貢献しました。

MVP受賞に武藤選手は「J1MVPという歴史と名誉あるこの賞をいただき、心よりうれしく思います。僕自身一見、華やかな経歴には見えますが、多くのケガ、挫折、紆余曲折を経て、今があると思っています。ヨーロッパでは1年間以上、ベンチにも入ることができず、家を出るときのドアが非常に重く、そして帰り道に泣きながらMrs. GREEN APPLEさんの『僕のこと』を大熱唱して運転していたのを今でも鮮明に覚えています。しかしそういった苦しい経験、逃げ出したくなるような経験が、僕を人としても、サッカー選手としても強くしてくれたんだと、今では感じられます」と、これまでを振り返り喜びを語りました。

さらにスピーチの中では単身赴任でサッカーにいそしむ武藤選手を支えた家族へ「サッカー馬鹿な僕に今までついてきてくれて本当にありがとうございます。単身赴任で月に一回帰れるかどうかわからない僕ですが、子供の誰か一人でも熱や風邪があるとうつるわけにはいかないといって帰ることをキャンセルしてしまったり、腰を痛めたらだめだということで、だっこや肩車もほとんど子供たちにはしてあげられませんでした。授業参観、幼稚園の行事、何一つ見てあげることはできませんでしたけど、今こうやってそういった犠牲があってこのような素晴らしい賞、そしてJリーグ2連覇、天皇杯優勝、それを成し遂げられたことは本当に家族の支えあってのことだと思います。このMVPという賞は家族に捧げたいと思っています」と、時折言葉に詰まりながらも感謝を伝えました。

最後には「来シーズンからさらに成長できるように、地に足をつけて、慢心せず、日々努力し、これからも邁進していきたいと思っています」と意気込み、スピーチを締めくくりました。

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