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センバツ21世紀枠候補 甲子園出場ゼロは4校 長崎の壱岐高は島外への遠征がフェリーで1回30万円

日テレNEWS NNN / 2024年12月14日 11時0分

春の選抜甲子園21世紀枠はどの高校が選出されるのか(写真:日刊スポーツ/アフロ)

日本高等学校野球連盟は13日、第97回選抜高等学校野球大会の21世紀枠候補校(9校)を発表しました。

大会は、2025年3月18日から阪神甲子園球場で開催。今回候補校として選ばれた9校の中から、2025年1月24日の選考委員会で代表校2校と全32校が決定します。

候補校9校のうち、選出されると甲子園初出場となるのは4校。その4校にはさまざまな推薦理由があります。

神奈川県立横浜清陵高校は、他の部活動との共有グラウンドで練習しており、部活動は可能な限り生徒の“自治”で活動しています。そんな中でも選手育成において成果をあげていて、中学時代に目立つような活躍をしていない選手たちを成長させ、県内では常に上位を狙うチームとして定着しました。今年度の成績は春季県大会で強豪校に競り勝ち、創部初の夏第2シードを獲得。秋季県大会では4回戦で三浦学苑高に勝ちベスト8に進出しました。準々決勝では強豪・東海大相模に0-5で敗れ敗退しました。

愛知県立名古屋たちばなは、愛知県大会でベスト4入り。高校の練習グラウンドは、庄内河川敷に位置し、近年多発する河川の氾濫で毎年のように被害を受けていますが、部員に加え、保護者・OBの協力を得て練習環境を維持しながら活動しています。部の方針として人間的な成長を促す取り組みを行っていて、定期的に実施する学校周辺の清掃活動に加えて、恵まれない環境で暮らすカンボジアの子どもたちへの学校建設プロジェクトを協力し、社会貢献活動を続けています。

香川県立高松東高校は、県ベスト4。数年間にわたり県内で好成績を収めるもあと一歩届きませんでした。日々の活動では他の部活動とグラウンドを共有していて内野だけのスペースで練習を行っています。また、限られた時間の中で効果的に練習ができるように、選手自身が課題を設定。校外では近隣の小学生と野球交流を行ったり、川の清掃ボランティアに参加するなど地域との関わりを大切にしていることも評価されているようです。

長崎県立壱岐高校は長崎県の壱岐島に位置。島外への遠征はフェリーと車で移動です。その費用は1回なんと30万円。年間約20回の遠征で600万円以上と、金銭的、時間的に負担を強いられます。県立高校のためそのことが選手や保護者にとって大きな困難となる中での活動。その中でも県準優勝の結果を残し、島民からは「100年に1度の奇跡」と感動を生んでいるとのこと。また、壱岐高校は東京大学や京都大学を目指す生徒が在籍している県内有数の進学校。野球部からも神戸大学や地元長崎大学へ進学するなど文武両道を実践しています。

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