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「母から頼まれた」介護の末に寝たきりの92歳の母親を“殺害” 息子(61)に懲役8年求刑

日テレNEWS NNN / 2024年12月16日 12時32分

イラスト:宮脇周作 12月12日

東京都内の自宅で、寝たきりの状態だった当時92歳の母親を殺害した罪に問われている男の裁判で、検察側は16日、男に懲役8年を求刑しました。

前原英邦被告(61)は2022年8月、東京・葛飾区の自宅で、寝たきりの状態だった当時92歳の母親・房子さんの首をひもで絞め殺害した罪に問われ、初公判では「母から頼まれた」と述べ、起訴内容を否認しています。

16日に東京地裁で行われた裁判で、検察側は「経済的破綻から自殺を決意した前原被告が母親と無理心中を図った」「母親は末期の認知症患者で、殺害を依頼できる状況になかった」として前原被告に懲役8年を求刑しました。

一方、弁護側は「殺害を依頼されたと信じていなければ、大切な母親を殺害するはずがない」「エピソードは具体的で、前原被告の話は信用できる」と述べ、殺人の罪より法定刑の軽い嘱託殺人の罪が成立するとして、執行猶予付きの刑を求めました。

判決は、来月9日に言い渡される予定です。

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