【解説】統合なら販売台数世界3位に ホンダと日産、経営統合に向け23日にも協議入り
日テレNEWS NNN / 2024年12月18日 18時49分
大手自動車メーカーのホンダと日産自動車が、来週23日にも経営統合に向けた協議に入ることが関係者への取材でわかりました。日本テレビ・経済部の城間将太記者が伝えます。
◇
経済部 城間将太記者
「『規模を見ればトヨタ以外はグローバル競争に耐えられない』。ある政府関係者がこう語る中、大型の経営統合が動き出しました。関係者によると、ホンダと日産は来週23日にも経営統合に向けた協議に入るということです。日産は18日朝、『両社の強みを持ち合い、将来的な協業について検討を行っている』とコメントしました。ホンダの三部社長も次のように応じました」
ホンダ 三部敏宏社長(都内、18日午前7時頃)
「日産だけじゃなくて、三菱とも協業を含めて話をしていて、あらゆる可能性について話をしていますので」
──なぜ今、経営統合への動きが進んでいるのでしょうか?
城間記者
「もともと自動車メーカーは数が多すぎることから、統合して力をつけるべきという声が上がっていました」
城間記者
「世界の自動車メーカーの年間の販売台数を見てみます。1位はトヨタグループです。一方、ホンダは7位、日産は8位となっていて、仮に統合すれば、販売台数で700万台を超え、世界3位に躍り出ることになります。ホンダと日産は今年3月からEV=電気自動車の開発などでの協業の検討を始めていて、8月には三菱自動車も加わることを発表していました」
「もう一つの統合検討の理由は、日産の業績悪化です。日産の今年度前半までの決算は、営業利益が前年比で1割にとどまり、業績悪化から、国内外で9000人の規模の人員削減を行う方針を示しています」
──従業員の方は経営統合をどう捉えているのでしょうか?
城間記者
「はい、日産で働く人からは次のような声が聞かれました」
日産の従業員
「非常に開発費にお金かかるわけですよね。技術レベルのある会社と一緒に開発した方がコスト面では非常に有効。ホンダにも日産にも(経営統合は)良い機会。いいとこ取りみたいなことができる」
◇
城間記者
「今回の動きについて、ある経産省幹部からは『救済的な経営統合でなく、戦略のある前向きな連携となってほしい』と、日本の基幹産業である自動車メーカーの勢い復活を期待する声も上がっています」
「一方で、我々の取材では、家電メーカーのシャープを買収した会社、台湾のホンハイが日産の買収を検討中だということが、ホンハイ・グループの幹部の一人の話でわかりました。このことも日産がホンダとの経営統合を、後押ししたと考えられます」
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