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箱根メンバー5人卒業の駒澤大 主将・篠原倖太朗は1年間で成長を実感「人よりも強い思いを持って箱根駅伝に臨んでくれる」苦しんだ後輩にエール

日テレNEWS NNN / 2024年12月22日 8時0分

駒澤大学の篠原倖太朗キャプテン(C)水上俊介

第101回箱根駅伝で、2年ぶりの総合優勝を狙う駒澤大。エースで主将の篠原倖太朗選手(4年)が、チームの成長を語りました。

総合2位で終えた前回大会翌日の1月4日、篠原選手は新チームの主将に就任が決定。それから約11か月がたち、篠原選手は「思うようにいかないことが多々あったのですが、その対策というか。思い通りにいかなくても、また新しい方法を考えてやることができるようになりました」と、主将としての成長を語ります。

■主力卒業に「今年は駄目かもしれない」という雰囲気から変化 

5月の関東インカレなどの春のトラックシーズン。チーム全体として、思うような結果が出ませんでした。

「ここ2、3年はずっとトラックが強くてそのままの流れを駅伝シーズンに持ってくるということができていたのですが、今年はなかなか選手層も厚くなくて、そういうことがうまくできないなと。その時点で、駅伝を見据えた上でしっかりと練習をしなきゃいけないなと思いました」

今年3月、鈴木芽吹選手ら箱根出走メンバーの半分が卒業。例年と同じように駅伝シーズンに臨むことは難しいと感じ取った篠原選手は、早くから駅伝を見越した練習を導入しました。

「トラックを諦めていたわけではないですが、トラックシーズンの時からしっかりと練習だけはこなすようにして、走行距離をちゃんと踏ませるようにしたんですよね。その結果駅伝シーズンにつながってきたというのがあるので、そこはうまく判断できたかなと思います」

駒澤大は今シーズンの出雲駅伝、全日本学生駅伝を國學院大に次ぐ2位でフィニッシュ。全日本大学駅伝では2区終了時点で16位と出遅れましたが、7区の篠原選手が他大学のエースを上回る区間賞。さらにアンカーの山川拓馬選手が青山学院大との2分37秒差をひっくり返すなど、あきらめない猛追をみせました。

夏頃と比べるとチーム全体の意識も成長したと話す篠原選手。「強い4年生たちが抜けて『今年は駄目かもしれない』という雰囲気から、『自分がやるしかない』というような雰囲気に変わってきてくれた」と成長を実感しているようです。

全日本大学駅伝後のチームの調子についても「全日本では10kmから15kmをロードで走る力が求められてきていました。箱根駅伝に選ばれた16人はそこからもう少し距離を伸ばして、20km以上走れる力を練習でつけてきてくれています。長い距離に対応してきてくれている」と上々な様子。

中でも成長した選手について聞かれると、篠原選手は「2年生が本当に成長してくれたなと思っていて。昨年までを見ていたら駅伝の出走はゼロでしたし、駅伝メンバーにからむのも安原海晴とかがちょっとからめるかなという学年でした。今年は出雲からしっかりと走ってくれて、今も箱根駅伝のメンバー争いに大きく関わってくれている学年なので、2年生は本当によく頑張ってくれたなと思います」と答えます。

出雲駅伝では島子公佑選手(2年)が5区区間2位、全日本大学駅伝では村上響選手が5区区間5位、安原選手(2年)が6区区間3位と、2年生の快走がチームの結果につながりました。このうち島子選手は箱根駅伝にエントリーされていませんが、村上選手、安原選手に加え、小山翔也選手、白井恒成選手、新谷倖生選手がエントリー。16人中5人は2年生が登録されました。

また全日本大学駅伝で2区区間17位と苦しんだ桑田駿介選手(1年)も箱根メンバーに登録。「1年生の桑田が全日本で彼なりに悔しい結果で終わってしまったと思う。そこをしっかりと払拭させるためにも今かなり練習をしてくれているので、人よりも強い思いを持って箱根駅伝に臨んでくれるんじゃないかと思います」と頼もしい後輩にエールを送りました。

駒澤大学1年生の桑田駿介選手(写真:SportsPressJP/アフロ)

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