【高校サッカー鳥取全力応援】運命のめぐり合わせ「米子北」を応援したい5つのこと
日テレNEWS NNN / 2024年12月22日 8時0分
鳥取県西部・米子市。中国地方の最高峰・大山が望め、温泉街や日本海の海の幸が豊富な自然に恵まれた米子市にある米子北高校。今回で節目の15大会連続20回目の全国大会出場です。
12月28日に開幕する第103回全国高校サッカー選手権大会に鳥取県代表として出場し、29日の全国大会1回戦では群馬県代表・前橋育英高校と駒沢陸上競技場で対戦します。その鳥取代表・米子北高校を応援したい5つのポイントを紹介します。
1.運命のめぐり合わせ
米子北のキャプテン・鈴木颯人選手(3年)は、群馬県出身の選手です。昔からの友人でかつてチームメイトだった前橋育英のキャプテン・石井陽選手(3年)が抽選箱から引いたのは、米子北との1回戦。
抽選会前日に「全国で対戦出来たらいいな」というメッセージのやりとりがあった2人。よもや本当にそうなるとは、まさに運命のめぐり合わせ。夢が現実になった瞬間に、鈴木選手の顔には笑顔が浮かびました。
群馬県から米子北に進学した選手は他にも3人(3年 柴野惺選手、3年 小林彪雅選手、3年 佐々木唯翔選手)がいて、お互いの成長をぶつけ合う1回戦となりそうです。
2.米子北サッカーの4つの原則は砂浜で
「アプローチ」「球際」「攻守の切り替え」「運動量」。これを可能にしているのが、日本海を望む砂浜での名物トレーニング、砂浜ダッシュ。不安定な砂浜を踏みしめ足腰を鍛え、4つの原則の基盤となる伝統のトレーニングで、技術と人間性を磨いてきました。
この4つの原則のもとに鍛えられたハードワークで、鳥取県大会決勝では3大会連続で勝ち上がってきた鳥取城北高校を相手にシュートを0本に抑える守備を見せました。
3.2年生選手の躍進
スターティングメンバーには2年生選手が多くいます。去年1年生ながら全国を経験した浜梶優大選手(2年)を筆頭に、下級生もチームの主力として活躍しています。鳥取県大会準決勝の4得点は全て2年生による得点で、中でも山下一圭選手(2年)はプレミアリーグWESTでもチーム最多のゴールをあげています。
4.地域貢献
プレミアリーグWESTのホームゲームでは、毎回必ず催し物を行ってきました。
地域の人々にサッカーに親しんでもらうこと、子どもたちにサッカーの楽しさを知ってもらうことなどが狙いで、試合前の地元小学生によるエスコートキッズやミニゲーム、プロレスや栄養講座などを開催してきました。また地域の子どもたちを対象にサッカー教室を開くなど、地域貢献に尽力してきました。
米子北の選手に憧れを抱いた子どもたちが、米子から全力エールを送ります。
5.8番のユニフォーム
今年夏のインターハイ3位入賞に貢献した柴野惺選手(3年)。大会優秀選手にも選ばれ攻守ともにチームに欠かせない選手でしたが、右ひざ半月板損傷のケガにより手術を行い、この全国大会を諦めることになりました。
それでも彼は気丈に振る舞い、率先して荷物を運んだり選手に声をかけたりと、笑顔を絶やさず周りを鼓舞しています。その笑顔の裏にある思いや悔しさを知るチームメイトは「柴野とともに全国へ」を掲げ、有言実行。
また柴野選手がつけていた8番はどうするのかと中村真吾監督に尋ねると「他の選手につけさせるつもりはない。8番は柴野の番号だから」。不器用な監督の、精いっぱいの柴野選手への思いがその5秒で語られました。
米子北ベンチに掲げられた8番のユニフォームが、ピッチの選手を何度でも立ち上がらせます。
米子北高校の初戦は、12月29日に行われる前橋育英高校との1回戦。初のベスト4、さらに全国優勝を目指して戦います。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/日本海テレビ)
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