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【高校サッカー静岡全力応援】苦難を乗り越えた王国の名門「静岡学園」を応援したい5つのこと

日テレNEWS NNN / 2024年12月23日 6時30分

王国の名門・静岡学園が3度目の選手権全国大会での頂点を目指す

清水東や、東海大一、清水商業と選手権優勝校がひしめく静岡県中部・静岡市。その中で、現代を牽引する名門の1つが、静岡駅から徒歩20分の所に校舎を構える静岡学園です。

12月29日の全国大会1回戦では、広島国際学院と浦和駒場スタジアムで対戦予定。その静岡代表・静岡学園の応援したい5つのポイントを紹介します。

1.王国の名門

サッカー王国として知られる地で歴史を刻み、三浦知良選手、旗手怜央選手ら80人以上のプロサッカー選手を生み出している静岡学園。

優勝した98回大会の10番=松村優太選手以降、6年連続で高卒のJリーガーを輩出しているほか、オリンピックにも3大会連続でOBを送り込んでいる、王国の名門です。

2.過去2回の全国優勝

創部は1967年で、選手権全国大会は首都圏開催となった55回大会に初出場。快進撃を見せ、決勝は浦和南との打ち合いの末に準優勝となりました。

ドリブルとショートパスを主体とし、当時としては革新的なラテンスタイル。指揮した井田勝通氏は、テクニック重視のプレーを一貫し、74回大会では鹿児島実業との両校優勝で初の日本一に。98回大会では教え子の川口修・現監督が初の単独優勝に導いています。

3.技巧のみならず 静岡で連覇達成

静岡県大会の決勝の相手は、歴史ある静岡サッカー界に近年新風を吹かせる浜松開誠館。球際の強さや走力が自慢の浜松開誠館に対し、静岡学園は局面で上回ります。

前半21分。ゴール前でボールが空中に上がった瞬間。FW乾皓洋選手(3年)が屈強な相手DFの腰に体を当てバランスを崩させ、右足で先制ゴール。後半アディショナルタイムには、最後までプレスをかけ続けたMF天野太陽選手(3年)が約50mのスーパーロングシュートで追加点。技術はさることながら、球際の強さや走力でも力を発揮し2対0。2年連続15回目の優勝を掴みました。

4.静学史上「初」の5連敗

全国の強豪校やJリーグのユースが集まる最高峰・プレミアリーグに所属していますが、今季は開幕5連敗スタート。川口修監督、井田前監督をして「静学史上記憶にない」という連敗からチームは船出しました。

6月には熊本の大津に1-8の大敗。最も長く白星から遠ざかり、最も多くの点を1試合で取られた1年。しかしチームはここから大きな成長曲線を描きます。

「自分達は巧い代じゃない。全員が攻守でハードワークしなければいけない」。選手達は互いに厳しく要求し、甘えをなくします。そして夏に行われたインターハイでは、1回戦は興国相手に逆転勝利。2回戦の東山戦では後半アディショナルタイムに追いついてのPK戦勝利など、勝負強さを発揮。全国8強まで進出しました。

5.県大会出場ゼロのJ内定主将が復活へ

全国に懸ける思いが特に強いのが、J1川崎内定のキャプテンDF野田裕人選手(3年)です。圧倒的スピードで右サイドを駆け上がり、川口監督が「野田がいればもっと静学スタイルを発揮できる」という逸材です。

去年からレギュラーで、全国の舞台で得点も記録。今季の飛躍を誓っていましたが、左足をケガし選手権県大会は出場ゼロ。「キャプテンだけど、チームに迷惑をかけていた。そんな中優勝してくれて、嬉しかった」。優勝の瞬間をベンチで迎えたキャプテンは仲間への感謝を胸に全国へ向かいます。

静岡学園の初戦は12月29日に行われる広島国際学院との1回戦。前回大会の2回戦で敗れたチームです。

去年の悔しさを知る野田選手は「負けたままでは終われない」。かつてない苦難を乗り越えた王国の名門が迎えるリベンジマッチ。この舞台で、野田選手は復活を果たします。

(取材・文 高校サッカー選手権43社/静岡第一テレビ)

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